FAQ
ArcGIS Pro:Portal for ArcGIS 指定ユーザー ライセンスのセットアップ (ポータル サイトを利用する・しているユーザー向け)
ナレッジ番号:3170 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
ArcGIS Pro を Portal for ArcGIS の指定ユーザー ライセンスで利用することができます。この FAQ では、Portal for ArcGIS ポータル サイトをすでに活用している、またはこれから活用を予定していて、それにあわせて Portal for ArcGIS の指定ユーザー ライセンスを用いて ArcGIS Pro を利用する方へ向けて、セットアップの方法を説明します。
Portal for ArcGIS ポータル サイトが未構築である、または Portal for ArcGIS ポータル サイトの利用を予定していない場合は、FAQ「ArcGIS Pro:Portal for ArcGIS 指定ユーザー ライセンスのセットアップ (ポータル サイトを利用しないユーザー向け)」をご覧ください。
前提
ArcGIS Enterprise (Portal for ArcGIS) は、オンプレミスで ArcGIS の Web GIS ポータル サイトを構築するためのサーバー製品です。そのポータル サイトのユーザー アカウントに対して、ArcGIS Pro のライセンスを割り当てることでライセンスを管理する方式を、指定ユーザー ライセンスと呼びます。この方式で ArcGIS Pro のライセンスを構成するには、相互に通信できる Portal for ArcGIS および ArcGIS License Manager を、任意のコンピューターにセットアップする必要があります。
参考: ArcGIS Enterprise の指定ユーザー ライセンス
Portal for ArcGIS ポータル サイトの全ての機能を有効にし、かつ Portal for ArcGIS の指定ユーザー ライセンス (ArcGIS Enterprise 指定ユーザー ライセンス) で ArcGIS Pro を利用できるようにするには、下記の製品をセットアップする必要があります。
- Portal for ArcGIS
- Portal for ArcGIS 用の ArcGIS Web Adaptor
- ArcGIS Server
- ArcGIS Server 用の ArcGIS Web Adaptor
- ArcGIS Data Store
- ArcGIS License Manager (ArcGIS License Server Administrator)
ArcGIS Pro を、Portal for ArcGIS の指定ユーザー ライセンス (ArcGIS Enterprise 指定ユーザー ライセンス) で利用するには、以下のいずれかを満たすことを確認します。
- ArcGIS Enterprise の保守契約が有効であること
- ArcGIS Developer Bundle の契約が有効であること
- 旧 ArcGIS Developer Subscription の契約が有効であること
手順
- 任意のコンピューターに、ArcGIS License Manager をインストール、セットアップします。下記ヘルプの [ArcGIS License Manager のインストール] にしたがいセットアップを進めます。
ライセンス マネージャーのインストールと起動
ArcGIS License Manager は、Portal for ArcGIS をセットアップするコンピューターから参照できる任意のコンピューターに配置します。これらは同一のマシンに構築しても問題ありません。 -
ArcGIS License Manager をセット アップしたコンピューターのホスト名および MAC アドレスを確認し、手元に控えます。
-
Windows の [スタート] → [ArcGIS] → [License Server Administrator] と進み License Server Administrator を開きます。
Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/licensemanager/LSAdmin。 - [コンテンツ] ウィンドウで [認証] をクリックし、下部の [コンピューター ID] をクリックします。
- 表示されるホスト名および MAC アドレス (または仮想環境の場合は クラウド インスタンス ID) を控えます。[保存] をクリックすると、これらの情報をテキスト ファイルで出力できます。
-
Windows の [スタート] → [ArcGIS] → [License Server Administrator] と進み License Server Administrator を開きます。
- My Esri にて Portal for ArcGIS のライセンス ファイルを取得します。下記ヘルプにしたがい進めます。
My Esri からのポータル ライセンス ファイルの取得 - ポータル ライセンス ファイルの取得
- ArcGIS Developer Bundle、旧 ArcGIS Developer Subscription をお使いの場合は、それぞれ下記ガイドをご参照ください。
- 手順 5 では ArcGIS Pro を内包するユーザー タイプ (例:GIS Professional Advanced, Standard, Basic 等) を含めます。
- あるいは、手順 6 でアドオン ライセンスの ArcGIS Pro を含めます。
- 手順 7 では先に控えた ArcGIS License Manager マシンのホスト名および MAC アドレス (または仮想環境の場合は クラウド インスタンス ID) を指定します。ポート番号はデフォルトでは 27000 です。
- 下記ヘルプの [Enterprise ポータル 10.7 以降で使用するライセンス マネージャーでの指定ユーザー認証ファイルの認証] にしたがい、ArcGIS License Manager (ArcGIS License Server Administrator) へ手順 3 で取得したライセンス ファイルを構成します。
Enterprise ポータル 10.7 以降で使用するライセンス マネージャーでの指定ユーザー認証ファイルの認証
-
ポータル サイトの構築をこれから行う場合…5-a
ポータル サイトの構築がすでに完了している場合…5-b へ進みます。
5-a. ArcGIS Enterprise ポータル サイトを構築します。下記ページよりアクセスできる [ArcGIS Enterprise 基本構成セットアップガイド] に沿って、ArcGIS Enterprise に含まれる各コンポーネント (Portal for ArcGIS、ArcGIS Server、ArcGIS Data Store、ArcGIS Web Adaptor) のセットアップを行います。
ArcGIS Enterprise 基本構成セットアップガイド
- P7 [2.事前準備と環境設定] において必要なインストーラーのダウンロードはこちらから
- P20 Portal for ArcGIS のセットアップ [3.2. ポータル サイトの作成] では、ライセンス ファイルとして手順 3 で作成した JSON ファイルを指定します。
-
P34 ArcGIS Server のセットアップ [4.1. ArcGIS Server のインストール] では、 ArcGIS Server のライセンスをオンラインで認証する流れを紹介しています。オフライン環境の場合は、手順 10 から 16 までを、下記ドキュメントの手順に読み替えます。
オフライン環境でのArcGIS Server 11.x のソフトウェア認証方法
5-b. 下記ヘルプの [ライセンスのインポート] にしたがい、ポータル サイトへ手順 3 で取得したライセンス ファイルをインポートします。 - 下記ヘルプの [1 つの製品のアドオン ライセンスの構成] より、組織のメンバーに ArcGIS Pro のライセンスを割り当てます。
1 つの製品のアドオン ライセンスの構成 - ライセンスの管理
- 下記ヘルプの [ArcGIS Pro でのライセンス ポータルへの接続] にしたがい、ArcGIS Pro において Portal for ArcGIS ポータル サイトを指定しサイン インします。
ArcGIS Pro でのライセンス ポータルへの接続 - ArcGIS Pro ライセンスの構成
ライセンスのインポート - ライセンスの管理備考
License Manager の使用するポートはデフォルトでは 27000 です。これを明示的に変更、固定するには以下の FAQ を参照します。
ファイアウォールが構築されたネットワーク環境でライセンス マネージャが使用するポートを固定してポートを開放する方法
関連する質問
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