FAQ
ArcGIS Enterprise のバージョンアップ方法
ナレッジ番号:3471 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2025/07/03
概要
本 FAQ では ArcGIS Enterprise の各コンポーネント (ArcGIS Server、Portal for ArcGIS、ArcGIS Data Store、ArcGIS Web Adaptor) のバージョンアップの手順について説明します。
システム要件
バージョンアップを行う ArcGIS Enterprise を構成されている端末が動作環境としてサポートされているか確認する必要があります。
ESRIジャパンの製品ページまたは、米国 Esri 社の製品ページにて動作環境を確認します。ライセンス
旧バージョンと新バージョンでライセンスが異なる場合がございますので、別途新バージョンのライセンス ファイルを My Esri から取得してください。ライセンス ファイルの取得方法はこちらをご覧ください。
また、ArcGIS Enterprise のライセンスの更新方法はこちらをご覧ください。バージョンアップの手順
ArcGIS Enterprise をバージョンアップするには、ArcGIS Web Adaptor を除き、各コンポーネントの上書きインストールおよびサイトのアップグレードの操作を実施します。
- ArcGIS Enterprise のバックアップ (任意)
旧バージョンのバックアップを作成するには ArcGIS Enterprise にデフォルトで用意されている、webgisdr ユーティリティを使用します。 - Portal for ArcGIS の上書きインストール
- My Esri から新バージョンの Portal for ArcGIS のインストーラーをダウンロードして、上書きインストールを行います。
(新バージョンのインストーラーを実行することで上書きインストールが行えます。)
ArcGIS Server とフェデレートしている場合は、フェデレートは解除せず、そのままの状態でインストールします。 - 完了後、自動的に起動する Web ブラウザーで、ブラウザー キャッシュを cookie を含めて消去します。
- Portal for ArcGIS ポータル サイトのトップページにアクセスします。
URL 例:https://FQDN:7443/arcgis/home - [ライセンス ファイルのインポート] ページで、ポータル ライセンス ファイル (.json) を指定します。
- [ポータルのアップグレードの継続] をクリックして、アップグレードを完了します。
- ArcGIS Web Adaptor(Portal 用)の旧バージョンのアンインストールと新バージョンのインストール
- My Esri から新バージョンの ArcGIS Web Adaptor のインストーラーをダウンロードします。
- 既存の ArcGIS Web Adaptor(Portal 用)を Windows の [アプリと機能] などからアンインストールします。
- 新バージョンの ArcGIS Web Adaptor をインストールします。インストールの際は、以前のバージョンで使用した Web Adaptor の名前を使用します。
- ArcGIS Web Adaptor を、Portal for ArcGIS に対して構成します。
- ArcGIS Server の上書きインストール
- My Esri から新バージョンの ArcGIS Server のインストーラーをダウンロードして、上書きインストールを行います。
(新バージョンのインストーラーを実行することで上書きインストールが行えます。) - インストールの完了後、ソフトウェア認証ウィザードが起動するため、新しい ArcGIS Server ライセンスを指定し認証します。
- 自動的に起動する Web ブラウザーで、ブラウザー キャッシュを cookie を含めて消去します。
- ArcGIS Server Manager にアクセスします。
URL 例:https://FQDN:6443/arcgis/manager - [サーバーのアップグレードの継続] をクリックして、アップグレードを完了します。
- ArcGIS Web Adaptor(Server 用)の旧バージョンのアンインストールと新バージョンのインストール
- My Esri から新バージョンの ArcGIS Web Adaptor のインストーラーをダウンロードします。
- 既存の ArcGIS Web Adaptor(Server 用)を Windows の [アプリと機能] などからアンインストールします。
- 新バージョンの ArcGIS Web Adaptor をインストールします。インストールの際は、以前のバージョンで使用した Web Adaptor の名前を使用します。
- ArcGIS Web Adaptor を、ArcGIS Server に対して構成します。
- ArcGIS Data Store の上書きインストール
- My Esri から新バージョンの ArcGIS Data Store のインストーラーをダウンロードして、上書きインストールを行います。
(新バージョンのインストーラーを実行することで上書きインストールが行えます。) - 自動的に起動する Web ブラウザーで、ブラウザー キャッシュを cookie を含めて消去します。
- [データ ストア構成] ウィザードにアクセスします。
URL 例:https://FQDN:2443/arcgis/datastore - [データ ストア構成] ウィザードで、ホスティング サーバーの URL と、ホスティング サーバーの ArcGIS Server 管理者のユーザー名とパスワードを指定し、[次へ] をクリックします。
- 案内にしたがい構成を進め、データ ストアを再構成し、アップグレードを完了します。
【バージョン 11.1 以降の場合】次の手順 (エンタープライズ ジオデータベースのバージョンアップ) に進みます。
【バージョン 11.0 以前の場合】ArcGIS Data Store のライセンスの更新を行います。具体的には ArcGIS Data Store のコマンドライン ユーティリティである updatelicense を実行します。 - ArcGIS Data Store マシンにて、コマンド プロンプトを管理者権限で起動します。
- <Data Store のインストール ディレクトリ>\tools に移動します。インストール ディレクトリはデフォルトでは C:\Program Files\ArcGIS\DataStore です。
- updatelicense.bat を実行します。完了の旨が表示されることを確認します。
例:
>> cd "C:\Program Files\ArcGIS\DataStore\tools"
>> updatelicense.bat
updatelicense - ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティ リファレンス - エンタープライズ ジオデータベースのバージョンアップ (任意)
- エンタープライズ ジオデータベースのライセンスの更新 データベースのバージョンアップを行わず、引き続き既存のエンタープライズ ジオデータベースを使用する場合は、エンタープライズ ジオデータベースのライセンスの更新のみを行います。
- データベースのバージョンアップ エンタープライズ ジオデータベースとして使用している RDBMS のバージョンアップを実施する場合は、以下の手順にしたがいます。
- 新バージョンのデータベースを、任意の方法でインストールします。
- 新バージョンのデータベースに対し、エンタープライズ ジオデータベースを構築します。
ArcGIS Pro - エンタープライズ ジオデータベースの作成 (Create Enterprise Geodatabase) (データ管理) - 旧バージョンのエンタープライズジオデータベースに格納されたデータを、[コピー] ツールなどを使用し、新バージョンのデータベースに移行します。
ArcGIS Pro - コピー (Copy) (データ管理) - エンタープライズ ジオデータベースのデータを ArcGIS Server で配信している場合、ArcGIS Server のサービスが移行後のデータベースのデータを使用するように、サービスを ArcGIS Server に再公開します。
具体的にはエンタープライズ ジオデータベースに接続できる ArcGIS Pro を使用して、[エンタープライズ ジオデータベースのライセンスを更新] ツールを実行します。
ArcGIS Pro - エンタープライズ ジオデータベースのライセンスを更新 (Update Enterprise Geodatabase License) (データ管理)参考情報
- ArcGIS Enterprise ポータルのアップグレード
- ArcGIS Enterprise のバックアップ (任意)
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