FAQ
ArcGIS Pro : OBJ ファイルをインポート、エクスポートしたい

ナレッジ番号:6037 | 登録日:2025/11/04 | 更新日:2025/11/21

概要

ArcGIS Pro における OBJ ファイル (*.obj) をインポートしてマルチパッチとして保存する方法と、マルチパッチから OBJ 形式にエクスポートする方法について説明します。エクスポートするには、Standard 以上のライセンスが必要です。

OBJ ファイルのインポート手順

OBJ ファイルのインポートには [3D ファイルのインポート] または [3D オブジェクトのインポート] ツールをご使用ください。テクスチャを保持するには、保存先をファイル ジオデータベースを選択して保存してください。シェープファイル形式では、テクスチャは保持されません。
各ツールの違いについてご説明します。

[3D ファイルのインポート] ツールを使用する場合

  • Basic ライセンスでご利用いただけます。
  • インポート後のデータは 0,0,0 の XYZ 軸を中心とするローカル座標系を使用して生成されますので、位置を修正する必要があります。 
      • 3D モデルを回転および移動する必要がある場合は、[編集] タブ → [修正] をクリックして [フィーチャの修正] ウィンドウを開き、[座標補正]  ツールなどをご利用ください。
  1. [解析] タブ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを表示し、[3D ファイルのインポート] ツールを検索し、起動します。
  2. 以下のようにパラメーターを設定し、実行します。
    • [入力ファイル]: OBJ (*.obj) ファイルを指定します。
    • [出力マルチパッチ フィーチャクラス]: 任意のファイル ジオデータベース内に名前をつけて保存します。
    • [ファイル接尾辞] : Wavefront OBJ 形式 (*.obj) を選択します。


[3D オブジェクトのインポート] ツールを使用する場合

  • Standard 以上のライセンスが必要です。
  • このツールを使用すると、出力データは 3D オブジェクト フィーチャ レイヤーとして作成されます。
  • インポートされるモデルに空間参照がある場合、もしくはモデルと同じフォルダーに prj ファイルを保存している場合は、3D オブジェクト フィーチャクラスはモデルの座標系を継承します。 インポートするモデルに座標系がない場合、出力の座標系は WGS 1984 Web メルカトル (WKID 3857) になり、距離単位はメートルが使用されます。
  1. [解析] タブ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを表示し、[3D オブジェクトのインポート] ツールを検索し、起動します。
  2. 以下のようにパラメーターを設定し、実行します。
    • [入力 3D ファイル およびフォルダー]: OBJ (*.obj) ファイルを指定もしくは保存されているフォルダーを指定します。
    • [出力 3D オブジェクト フィーチャクラス]: 任意のファイル ジオデータベース内に名前をつけて保存します。

OBJ ファイルへのエクスポート手順

ArcGIS で作成したマルチパッチ フィーチャクラスを OBJ ファイル形式にエクスポートする手順です。マルチパッチが複数ある場合、OBJ ファイルは各 OBJECTID に基づいて個々のファイルとしてエクスポートされます。複数フィーチャをまとめてエクスポートしたい場合は、事前にマルチパートフィーチャとして作成しておく必要があります。マルチパート フィーチャの作成の詳細は「ArcGIS Pro: シングル パート フィーチャをマルチ パート フィーチャにしたい」をご参照ください。
※個々のファイルとしてエクスポートする場合は、手順 5 から始めてください。

エクスポートする手順には Standard 以上のライセンスが必要です。
  1. マップもしくはシーンにマルチパッチ フィーチャクラスを追加します。
  2. [編集] タブの [修正] をクリックして、[フィーチャの修正] ウィンドウにて、[マージ] をクリックします。
  3. マップまたはシーン上で、複数のマルチパッチを選択し、[マージ] をクリックして、ひとつのフィーチャにマージします。
  4. [編集] タブの [保存] をクリックして保存します。
  5. [解析] タブ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを表示し、[マルチパッチに3Dフォーマットを追加] ツールを検索し、起動します。
  6. 以下のようにパラメーターを設定し、実行します。
    • [入力フィーチャ]:マルチパッチ レイヤーを指定します。
    • [追加する 3D フォーマット] : Wavefront OBJ (.obj) のチェックボックスをオンにします。


  7. [解析] タブ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを表示し、[3Dオブジェクトのエクスポート] ツールを検索し、起動します。
  8. 以下のようにパラメーターを設定し、実行します。
    • [入力フィーチャ]:マルチパッチ レイヤーを指定します。
    • [出力フォルダー名フィールド] : テキスト型のフィールド名を指定します。指定がない場合は、出力ファイルは OBJECTID フィールドに基づいて名前がつけられます。
    • [ターゲット フォルダー] : OBJ ファイルを保存するフォルダーを指定します。
    • [エクスポートする 3D フォーマット] : Wavefront OBJ (.obj) のチェックボックスをオンにします。


関連する質問

メタデータ

種類

機能

製品