FAQ ArcGIS Pro: 観測点から目標点までの見通し線を構築したい(見通し線の構築ツール)

ナレッジ番号:3334 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

本 FAQ では観測点から目標点までの見通し線を構築する方法をご紹介いたします。

※可視性を伴う見通し線の作成方法については、関連情報の FAQ をご参照ください。

また前処理にて観測点と目標点をあらかじめ作成しておくことで、精度が良い見通し線を構築することができます。

※見通し線を構築する手順・観測点・目標点を作成する手順ともに 3D Analyst エクステンション製品が必要です。
 観測点・目標点を作成する手順は Spatial Analyst エクステンション製品のツールを利用する手順を記載いたします。また高さ情報を持つデータ(DEM データ)をご用意しておく必要がございます。
 ポイントの高さが判明している場合は、観測点・目標点ポイント フィーチャクラスにそれぞれ数値型フィールドを追加して高さ情報の値を入力する方法もございます。この方法では Spatial Analyst エクステンション製品は必要ございません。

見通し線の例

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JR浜松町駅から東京タワーの頂上へ見通し線を構築

見通し線を構築する手順

  1. 観測点 3D ポイント フィーチャクラス、目標点 3D ポイント フィーチャクラスから見通し線を構築します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウ → [3D Analyst] ツール → [可視性] → [見通し線の構築] ツール
    [観測ポイント]: 観測点 3D ポイント フィーチャクラス
    [ターゲット フィーチャ]: 目標点 3D ポイント フィーチャクラス
    [出力]: 任意
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  2. 見通し線のシンボルを設定してラインの色や幅を設定します。
    [コンテンツ] ウィンドウのラインを展開 → ラインを右クリックしますと、[シンボル] ウィンドウが開きます。
    [シンボル] ウィンドウ → [プロパティ] にて、[表示設定] を展開します。
     [色] のプルダウンを展開 → カラーパレットにより色を設定します。
     [ライン幅] よりラインの幅を設定します。
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見通し線をファイル ジオデータベース内に出力した場合、属性テーブルの [Shape_Length] フィールドに距離が算出されます。

観測点・目標点を作成する手順

  1. 観測点(目標点)のポイント フィーチャクラスを作成します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウ → [データ管理] ツール → [フィーチャクラス] → [フィーチャクラスの作成] ツール
    [フィーチャクラスの場所]: 任意のジオデータベースまたはフォルダー
    [フィーチャクラス名]: 任意の名前
    [ジオメトリタイプ]: ポイント
    [座標系]: 任意
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  2. 観測点(目標点)を作成します。
    1. [コンテンツ] ウィンドウにて新規に作成したポイント フィーチャクラスを選択した状態で、ArcGIS Pro → [編集] タブ → [作成] をクリックします。
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    2. [フィーチャ作成] ウィンドウにて [観測点] ポイントフィーチャクラスを選択します。
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    3. ポイントを作成したい位置にカーソルをあててクリックをします。
    4. ArcGIS Pro → [編集] タブ → [編集の管理] グループ → [保存] をクリックします。
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  3. 観測点(目標点)に高さ情報を持つデータ(DEMデータ)より高さの値を付与します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウ → [Spatial Analyst] ツール → [抽出] → [抽出値 → ポイント] ツール
    [入力ポイント フィーチャ]: 観測点(目標点)ポイント フィーチャクラス
    [入力ラスター]: DEM データ
    [入力ポイント フィーチャ]: 高さの値を付与した ポイント フィーチャクラス
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    ※ポイントの高さが判明している場合は、観測点・目標点にそれぞれ数値型フィールドを追加して高さ情報の値を入力する方法もございます。

  4. 高さの値に基づいてポイント フィーチャクラスを 3D ポイント フィーチャクラスに変換します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウ → [3D Analyst] ツール → [3D フィーチャ] → [属性でフィーチャを 3D に変換] ツール
    [入力フィーチャ]: 高さの値を付与した ポイント フィーチャクラス
    [出力フィーチャクラス]: 3D ポイント フィーチャクラス
    [高さフィールド]: RASTERVALU
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