FAQ
オフライン環境下での ArcGIS Enterprise の認証について

ナレッジ番号:3516 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

※ 注意: ArcGIS Server 11.1 をお使いの場合は、本記事の手順を実施する前に、以下の記事を参考に ArcGIS Server 11.1 Offline Software Authorization Patch を適用します。
FAQ: ArcGIS Enterprise 11.1 にてライセンスのオフライン認証を試みると空の authorize.txt が生成され、ライセンス認証が完了できません

概要

インターネットに接続されていないコンピューターで ArcGIS Enterprise または ArcGIS GIS Server を使用するには、インターネットに接続されているコンピューターを使用してソフトウェア認証を行います。

  • 以下では、ArcGIS Enterprise の ArcGIS Server を使用した方法について説明していますが、ArcGIS Enterprise のオプショナル サーバーである ArcGIS Image Server、ArcGIS GeoEvent Server、または ArcGIS GIS Server の場合も同様にソフトウェア認証ができます。
  • 本手順に、バージョンによる違いはありません。
  • ご利用の製品のバージョンに対応する認証番号をご用意ください。ArcGIS GIS Server では上位バージョンのライセンス認証番号を用いて下位バージョンの製品の認証は可能ですが、逆はできません。
  • 旧 10.6.1 以前の Portal for ArcGIS の指定ユーザーライセンスの認証については、本手順と同様の操作で可能です。

ソフトウェア認証方法

はじめに

すでに、こちらの手順にて、ライセンス ファイル (*.prvc) を取得している場合は、認証ファイル (ECP ファイル) を取得に進みます。

ソフトウェア認証ウィザードの起動

  1. ArcGIS Server をインストールしたコンピューターで以下の方法でソフトウェア認証ウィザードを起動します。

■ Windows Server 2012 の場合

Windows のスタート画面の [ArcGIS Server のソフトウェア認証] タイル
※スタート画面とデスクトップ画面はキーボードの Windows ボタンで切り替えられます。

■ Windows 8.1, Windows Server 2012 R2 の場合

Windows のアプリ画面の [ArcGIS Server のソフトウェア認証] タイル
※スタート画面とデスクトップ画面はキーボードの Windows ボタンで切り替えられます。アプリ画面とスタート画面はキーボードの Ctrl + Tab ボタンで切り替えられます。

■ Windows 10, Windows Server 2016, Windows Server 2019 の場合

Windows の [スタート] メニュー → [ArcGIS] → [ArcGIS Server のソフトウェア認証] または [Software Authorization for ArcGIS Server]

認証情報ファイル (authorize.txt) を取得

  1. [ソフトウェアをインストール済みで、認証する必要がある。] を選択し、[次へ(N)] をクリックします。
  2. [Esri の Web サイトで認証するか、電子メールで認証ファイルを受信。] を選択し、[次へ(N)>] をクリックします。
  3. ユーザー情報に関する必要事項を入力して、[次へ(N)>] をクリックします。
  4. 所属する組織の情報を選択して、[次へ(N)>] をクリックします。
  5. [ECP・・・] で始まる認証番号を入力して、[次へ(N)>] をクリックします。

    ※ArcGIS Image Server や ArcGIS GeoEvent Server などオプショナル サーバーの認証を行う場合は、オプショナル サーバーの認証番号を入力してください。
  6. エクステンションを認証する場合は、[1 つまたは複数のエクステンションを認証するための認証番号を持っている。] を選択して、認証番号を入力します。エクステンションを認証しない場合は、[今回はエクステンションを認証しない。] を選択して、[次へ(N)>] をクリックします。

    ※ArcGIS Enterprise Advanced (または ArcGIS GIS Server Advanced) の認証番号の場合は、エクステンションの認証番号を入力する必要はありません。
    ArcGIS Enterprise Standard (または、ArcGIS GIS Server Standard) の認証番号の場合は、有効化するエクステンションの認証番号を入力してください。
    例えば、ArcGIS Network Analyst for ArcGIS GIS Server を使用される場合は、[Network Server] の項目に、ArcGIS Network Analyst for ArcGIS GIS Server の認証番号を入力してください。
  7. エクステンションの評価版を使用する場合は、使用するエクステンションにチェックを入れて、[次へ(N)>] をクリックします。
  8. [保存] ボタンをクリックし、任意の場所にファイルを保存します。「authorize.txt」という名称の認証情報ファイルが作成されます。保存後、[完了] ボタンをクリックしてソフトウェア認証ウィザードを閉じます。

    ※取得したファイルは、スペースや日本語等の全角文字を含まない場所 (フォルダー、パス) に保存してください。

認証ファイル (ECP ファイル) を取得

authorize.txt を使用して、以下のいずれかの方法で認証ファイル (ECP ファイル) を取得します。

  • インターネットに接続できるコンピューターで、Web サイトにアクセスして取得する
  • authorize@esri.com に authorize.txt を電子メールで送信して取得する

以下では、インターネットに接続できるコンピューターで、認証ファイルを取得するための Web サイトにアクセスし、authorize.txt を使用して、認証ファイル (*.ecp) を取得する方法について説明します。

認証ファイルの取得には、Esri アカウントが必要です。Esri アカウントをお持ちではない場合は、1. Esri アカウントを作成 を参考に、あらかじめアカウントを作成してください。
  1. インターネットに接続できるコンピューターに、手順 9 で保存した authorize.txt を保存します。
    ※事前にライセンス ファイルを作成している場合は、*.prvc ファイルの拡張子を *.txt に変更して下記の手順を実施してください。
  2. 以下の Web サイト (My Esri) にアクセスします。
    https://my.esri.com/#/licensing/activations/secure-site
  3. [ファイルの選択] ボタンをクリックし、手順 10 で保存した authorize.txt を指定し、[送信] ボタンをクリックします。

  4. アップロードが完了すると、*.ecp ファイルの保存に関するメッセージが表示されるので、任意の場所に保存します。
  5. 保存した *.ecp ファイルを ArcGIS Server をインストールしたコンピューターに保存します。
  6. ArcGIS Server をインストールしたコンピューターでソフトウェア認証ウィザードを起動します。
  7. [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] を選択します。[参照] をクリックして手順 14 で保存した *.ecp ファイルを指定します。
  8. 認証が完了したことを確認して、[完了] ボタンをクリックし、認証プロセスを終了します。

以上でソフトウェア認証は完了です。

関連する質問

メタデータ

種類

製品

バージョン