FAQ
ArcGIS Pro: CAD データの座標系を変更する方法
ナレッジ番号:5916 | 登録日:2025/04/14 | 更新日:2025/04/16
説明
CAD データ (DWG、DXF、DGN) が現実世界の座標系 (平面直角座標系など) に基づいて座標値を設定している場合、CAD データに対して座標系を定義することでシェープファイルなどのデータと重ねて表示することが可能です。
座標系および座標値が設定されている CAD データは、ArcGIS Pro でマップ上の正確な位置に配置できますが、座標系を設定していない場合、以下の手順によって座標系を設定することで配置できます。手順
CAD データは、現実世界の座標系に基づいて座標値を付与した図面を作成することができます。そのデータをマップ上に配置する場合、あらかじめデータの提供元などからそのデータの座標系や測地系などの情報を得ておく必要があります。
日本で使用される座標系
なお、日本で使用される座標系については、以下をご参照ください。CAD データの座標系などの情報がわかっている場合
【プロパティより設定する場合】
- ArcGIS Pro にて CAD データを追加したいプロジェクトを立ち上げます。
- [挿入] タブ → [プロジェクト] グループ → [フォルダーの追加] をクリックし、[フォルダー接続の追加] ウィンドウにてCAD データを保存しているファイルを選択し、[OK] をクリックします。
- [カタログ] ウィンドウ → [フォルダー] を展開し、CAD データが保存されているファイルまで展開します。
※[カタログ] ウィンドウが表示されていない場合は、[表示] タブ → [ウィンドウ] グループ → [カタログ ウィンドウ] をクリックすることで表示できます。 - CAD データを右クリックし、[プロパティ] → [ファイルのプロパティ:] ウィンドウ → [位置の検証] タブ → [座標系の割り当て] を選択します。
- [座標系の割り当て] ウィンドウの [検索] バーに CAD データの座標系を検索して、[使用可能な XY 座標系] から該当する座標系を選択し、[OK] をクリックします。
※この時、CAD データが保存されているフォルダー内に *.prj が保存されます。このファイルには、CAD データの座標系を設定するための情報が保存されています。
- [ファイルのプロパティ:] ウィンドウを閉じたのち、現在のマップに追加することで CAD データをマップ上の正確な位置に配置できます。
【ジオプロセシング ツールより設定する場合】
ジオプロセシング ツールの [投影法の定義] によって座標系を設定することもできます。
ArcGIS Pro: データに投影法(座標系)を定義する方法(投影法の定義)
[投影法の定義] による設定方法は、以下をご参考ください。
CAD データの座標系が CAD ソフトのローカル座標系の場合
(CAD データに座標値が設定されていない場合)ジオリファレンスを行うことで CAD データを理想の位置に手動で配置できます。
CADデータの位置を補正する方法 (ジオリファレンス)
CAD データのジオリファレンスの方法については、以下をご参考ください。
CAD データを投影変換する場合
ArcGIS Pro で CAD データの投影変換を行う場合、CAD データに対して座標系の変換を行うことはできないため、[投影変換] を行った後、出力された CAD フィーチャクラスを再度 CAD ファイルへ変換していただくという手順で行います。
- ArcGIS Pro にて CAD データを追加したいプロジェクトを立ち上げます。
- [解析] タブ → [ジオプロセシング] グループ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
- [ツールの検索] バーにて「投影変換」と入力し、検索結果より [投影変換] を選択します。
- 以下のパラメーターを設定した後、[実行] をクリックします。
- 入力フィーチャ:CAD に出力したいフィーチャを選択します。
- 出力タイプ:任意のタイプとバージョンを設定します。
- 出力ファイル:任意のフィーチャの保存先・名前を設定します。
- [戻る] ボタンをクリックし、[ツールの検索] バーにて「CAD へエクスポート」と入力し、検索結果より [CAD へエクスポート] を選択します。
- 以下のパラメーターを設定した後、[実行] をクリックします。
- 入力フィーチャ:CAD に出力したいフィーチャを選択します。
- 出力タイプ:任意のタイプとバージョンを設定します。
- 出力ファイル:任意のフィーチャの保存先・名前を設定します。
関連する質問
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