FAQ
ArcGIS Pro: CAD データをインポートしたい

ナレッジ番号:5879 | 登録日:2025/01/07 | 更新日:2025/01/17

概要

ArcGIS Pro では CAD データを ArcGIS Pro に直接追加して利用するか、[CAD → ジオデータベース] ツールでファイル ジオデータベースのフィーチャクラスへ変換して利用できます。
ArcGIS Pro のプロジェクトにおいて、図面としてのマップへの追加で良い(読み取り専用で問題ない)場合は CAD データの直接追加を、データ自体に編集作業を加えたい場合はファイル ジオデータベースのフィーチャクラスへ変換の上でマップへ追加してご利用ください。

CAD データを直接追加 ファイル ジオデータベースのフィーチャクラスに変換して追加
地物や属性情報の編集 ×
プロジェクト内でのシンボルの変更
表示位置 (※) (※)
ジオプロセシング ツールでの利用 〇(読み取り専用)

(※)地球上の位置を示す座標系が定義されている CAD データの場合、ArcGIS Pro はその情報を継承しますが、それらが読みこまれないような場合は、明示的に [投影法の定義] またはジオリファレンス作業が必要です。

ArcGIS Pro のマップに直接追加する場合

[マップ] タブ → [データの追加] → [参照] をクリックし、CAD データが保存されているパスへアクセスし、データを選択の上で [OK] をクリックします。

直接追加した CAD データの取り扱いについて

  • ArcGIS Pro で可能な作業
    CAD データをマップに直接追加した場合、CAD データのフィーチャ レイヤーは読み取り専用ですが、これらのレイヤーはシンボルの再適用やジオプロセシング ツールの入力に利用できます。
  • ジオメトリ
    CAD ファイルに格納されているデータは、ポイントやラインなどの形状タイプごとに ArcGIS 側で対応する ArcGIS ジオメトリ(ポイント、ライン、ポリゴン 等)として認識されます。
    そのため、CAD ソフトウェアでの表示と、ArcGIS Pro に追加した際の表示に差異がある場合もあります。
    対応する ArcGIS フィーチャクラス ジオメトリ タイプの詳細は以下のヘルプページをご確認ください。
    サポートされている AutoCAD および MicroStation のジオメトリ
    サポートされている Autodesk Civil 3D ジオメトリ
  • 表示位置
    地球上の位置を示す座標系が定義されている CAD データの場合、ArcGIS Pro はその情報を継承します。
    そちらを読み込めない場合、ArcGIS Pro の [投影法の定義] ツールにて、データ作成時の座標系を指定し、座標系を定義します。
    あるいは、CAD データの座標系が独自のものである場合、CAD データのジオリファレンスを実施ください。
    ※CAD データのうち、1 フィーチャ レイヤーを指定して、データ作成時の座標系を [投影法の定義] またはジオリファレンスを実施しても、他のフィーチャ レイヤーを含めたCAD データ一式が変更された位置で描画されます。
  • シンボル
    CAD エンティティの CAD プロパティを使用し、CAD データのシンボルに似せて描画します。
    ※[コンテンツ] ウィンドウ内のフィーチャ レイヤーごとに、そのレイヤー内のフィーチャのシンボル表示に使用されている CAD レイヤー名・CAD の色・CAD ライン スタイルが表示されます。

[CAD → ジオデータベース] ツールで変換する場合

  1. [解析] → [ツール] をクリックし、[ツールの検索] 欄に「CAD」と入力し [CAD → ジオデータベース] ツール を起動します。
  2. パラメーターを設定し、[実行] します。
    • 入力 CAD データセット:CAD データ
    • 出力ジオデータベース:任意のジオデータベース
    • データセット:任意の名称
    • 空間参照:CADデータの座標系
CAD データから 1 つのフィーチャ レイヤーのみが必要(例 ポイント フィーチャだけ変換したい)である場合、[CAD → ジオデータベース] ツールではなく、[コンテンツ] ウィンドウにて当該レイヤー(例「cad データ名-point」)を右クリック → [データ] → [フィーチャのエクスポート] にて出力することもできます。

CAD データから変換したフィーチャクラスの取り扱いについて

  • ArcGIS Pro で可能な作業
    CAD データをファイル ジオデータベースのフィーチャクラスへ変換することで、地物や属性情報の編集が可能です。
  • シンボル
    明示的にシンボル設定の変更が必要です。
    この際、CAD データのシンボル設定を複数のレイヤーで統一されたい場合は、ArcGIS 側で一度レイヤー ファイルを作成し、そちらを適用することで作業を簡略化できます。
    ArcGIS Pro: レイヤー ファイル (.lyrx) とは

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