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ArcGIS Pro: CADデータの位置を補正する方法 (ジオリファレンス)

ナレッジ番号:5922 | 登録日:2025/05/02 | 更新日:2025/05/02

概要

ArcGIS Pro では、座標値を持たない CAD データなどに対して [ジオリファレンス] ツールを利用することで、マップ上で手動にて CAD データの位置合わせができます。

手順

  1. ArcGIS Pro を起動し、新しいマップ プロジェクトを作成します。
  2. マップの座標系を CAD データに定義したい座標系に設定します。
    [コンテンツ] ウィンドウ → [マップ] を右クリック → [プロパティ] をクリックします。

  3. [マップ プロパティ] ダイアログ ボックス → [座標系] タブをクリックし、[検索] バーにて設定したい座標系を入力後、[使用可能な XY 座標系] にて座標系を選択後、[OK] をクリックします。

  4. マップ上に CAD データを追加します。
    [マップ] タブ → [レイヤー] グループ → [データの追加] をクリックし、[データの追加] ウィンドウにて CAD データを選択し、[OK] をクリックします。 

    ※この時、[不明な座標系] が表示されますが、これは CAD データ自体に座標系が設定されていない場合や投影ファイル (*.prj) がない場合に表示されます。ジオリファレンスを行うことで座標系情報を持つ投影ファイルが作成されるため、同じファイルでは表示されなくなります。

  5. CAD データのジオリファレンスを行うための前準備として、CAD データの位置合わせを行いたい場所にマップを移動します。
  6. [コンテンツ] ウィンドウにて CAD データを展開し、CAD フィーチャクラスの内、どれか一つ (例えば「CAD データ名-Polyline」など) を選択します。
  7. [CAD データ] タブ → [アライメント] グループ → [ジオリファレンス] をクリックします。

  8. CAD データをマップ ビューの中心に移動させるために [ジオリファレンス] タブ → [準備] グループ → [表示範囲に移動] をクリックします。 

    これにより CAD データを配置したい箇所の周辺に移動できます。

  9. CAD データの位置を調整するために [ジオリファレンス] タブ → [準備] グループ → [移動] をクリックします。

    CAD データの中心に黄色のポイントが表示されるため、そのポイントをドラッグすることで位置を調整できます。

    また、コントロール ポイントを作成することでも位置を調整できます。[ジオリファレンス] タブ → [調整] グループ → [コントロール ポイントの追加] をクリックします。

    CAD データ上で始点を、マップ上で終点を 2 セット分設定し、[ジオリファレンス] タブ → [調整] グループ → [適用] をクリックすることで、移動に加えてサイズや角度も調整して配置できます。


  10. CAD データの位置の調整が終わりましたら、[ジオリファレンス] タブ → [保存] グループ → [保存] をクリックし、表示される [上書き確認] ダイアログ ボックスにて [はい] をクリックすることで位置の座標系および座標値が保存されます。 

    ※この時、CAD データの保存先を確認するとCAD データと同じ名前の *prj ファイルと *wld3 ファイルが保存されています。これらのファイルは、それぞれ座標系や座標値を定義するものです。ArcGIS Pro を利用する他ユーザーと CAD データを共有される際にこれらのファイルも一緒に渡すことで、ジオリファレンスを再度行う必要がなくなります。

  11. ジオリファレンスを終了する際は、[ジオリファレンス] タブ → [閉じる] グループ → [ジオリファレンスを終了] をクリックします。

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