FAQ
ArcGIS Pro: 河川や道路を示すラインを一定の標高単位で分断したい
ナレッジ番号:5881 | 登録日:2025/01/10 | 更新日:2025/01/24
概要
河川または道路を示すラインおよび標高を示すラスターを用意し、操作を加えることで、一定の標高(高さ)ごとに分断されたラインを作成できます。
・作業内容のイメージ手順
事前準備
- ラインは、基準とする地点から開始するものを用意します。
- ラインと標高ラスターに同一の投影座標系が定義された状態にしておきます。
標高ラスターの投影変換を行う際に [ラスターの投影変換] ツールの [リサンプリング手法] については、標高値のような連続データに適した [共一次内挿法]([BILINEAR]) か [三次たたみ込み内挿法]([CUBIC])にしてください。 - EJPyConv ツール というサンプル ジオプロセシング ツールボックスをダウンロードし、リンク先の「ArcGIS Pro への設定方法」を参考にセットアップしておきます。
一定の標高単位でラインを分割
以下の手順では一例として標高差 50 m でラインを分割していますが、作業時には任意の標高差で実施ください。
- [解析] タブ → [ジオプロセシング] ウィンドウの検索欄にて、[コンター] ツールを検索し、以下の設定で実行します。
- [入力ラスター] : 標高ラスター
- [コンター間隔] : 50 ※任意の標高差
- [ベース コンター] : 基準となる地点の標高値
- [ジオプロセシング] ウィンドウの検索欄で [マージ] ツールを検索し、以下の設定で実行します。
- [入力データセット] : ラインおよび手順 1 のコンター
- [カタログ] ウィンドウで EJPyConv ツール ボックスを開き、[ラインの共有点をポイントへ変換] ツールで、手順 2 の出力データを指定し、実行します。
- [カタログ] ウィンドウで EJPyConv ツールボックスを開き、[ラインをポイントで分断] ツールで、以下の設定で実行します。
- [入力ライン] : ライン
- [入力ポイント] : 手順 3 のポイント
補足
一定の標高差で分断したラインに対して作業を加えることで、その区間における出力値でラインを塗り分けできます。
一例)
・[サーフェス情報の追加] ツールで [サーフェス長さ](サーフェスに沿ったラインの 3D 距離)の追加
・新規のフィールドを作成し、フィールド演算にて 「コンター作成時の標高差」(上記の例であれば 50 m) / 「ラインの水平距離」 * 100 を実施し、勾配を算出 等
関連する質問
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