FAQ
ラインの始点からの距離をポイントに付与したい
ナレッジ番号:3243 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
ライン データとポイント データがあり、ポイント データにラインの指定位置からの距離を付与するには、リニア リファレンスの機能を利用します。この操作を行うことで、河川の河口からの距離や、キロポストのどの地点に位置するかをポイントに付与することが可能です。
手順
- あらかじめ各データを投影座標系に投影変換しておきます。
投影変換の詳細については、こちらの FAQ でご確認いただけます。
- ラインが、河川名や道路名などの、一意の値をとるフィールドを保持しているか確認します。
- ArcToolbox → [リニア リファレンス ツール] → [ルートの作成 (Create Routes)] ツールを起動します。
- 以下のようにツールの設定を行い、[OK] ボタンで実行します。
- [入力ライン フィーチャ]: 処理対象のライン
- [ルート識別フィールド]: 手順 2 で確認した、ラインがもつ一意の値をとるフィールド
- [出力ルート フィーチャクラス]: 出力データの保存場所と名称
- [座標の優先度]: ラインの形状やどの位置を始点とするかを考慮して設定します。例えばラインの左下位置を始点としたい場合は「LOWER_LEFT」を選択します。
※ ラインのデジタイズ方向をもとに距離を算出したい場合は、あらかじめラインに始点メジャー値フィールドと終点メジャー値フィールドを追加しておき、[メジャーソース] を「TWO_FIELDS」に設定してからルートを作成してください。
- ArcToolbox → [リニア リファレンス ツール] → [ルートに沿ってフィーチャを配置 (Locate Features Along Routes)] を起動します。
- 以下のようにツールの設定を行い、[OK] ボタンで実行します。
- [入力フィーチャ]: 処理対象のポイント
- [入力ルート フィーチャ]: 手順 4 で作成したルート フィーチャクラス
- [検索範囲]: 入力フィーチャが入力ルート フィーチャ上にない場合に検索したい場合、ルートとポイント間の最大距離を指定します。
- [出力イベント テーブル]: 結果を格納するためのテーブル
- [ルート識別フィールド]: ルート フィーチャクラスがもつ、一意の値をとるフィールド
- [メジャー値フィールド]: 距離を格納するためのフィールドの名称
- 必要に応じて、出力されたテーブルと元のポイント データをテーブル結合し、ポイントの属性として付与します。
テーブル結合の詳細については、こちらの FAQ でご確認ください。
- 上記の方法で付与された距離値は、ラインの傾斜を考慮していません。
- ライン上のある地点において始点からの距離がわかっている場合は、[ルートのキャリブレーション (Calibrate Routes)] ツールを使用して メジャー値 (M 値) を再計算することをお試しください。それにより、付与される距離の精度が向上します。
参考情報
- あらかじめ各データを投影座標系に投影変換しておきます。
メタデータ
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