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ArcGIS Pro: ArcGISで水文解析を行う方法 (Spatial Analyst)

ナレッジ番号:3206 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2026/06/19

概要

ArcGIS では、標高値を持つラスター データ(DEM)を利用して水文解析を行い、流向、累積流量、河川網、水系(流域界)を算出できます。
※Spatial Analyst エクステンション製品が必要です。

前提条件

標高値を持つラスター データ(DEM)は、投影座標系(メートル単位)である必要があります。データが地理座標系(緯度経度単位)である場合は、あらかじめ投影座標系に投影変換してください。
ラスターの投影変換は、以下の手順より [ラスターの投影変換] ツールを使用して行います。

  1. [解析] タブ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを起動します。
  2. 「ラスターの投影変換」と検索し、[ラスターの投影変換] ツールをクリックします。

標高値を持つデータ:(例)長野県 松本市 安曇地区(島々) 付近

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フローチャート

ArcGIS で水文解析を行うには以下のフローチャートで行います。

フローチャート図

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手順

  1. 標高値を持つラスター データの凹地(窪地)の除去処理を行います。
    [解析] タブ → [ツール] → [ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [サーフェスの平滑化] ツールをクリックします。
    ※ [入力サーフェス ラスター] に標高値を持つラスター データを設定します。

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  2. 流向を算出します(各ピクセルの値より傾斜方向を計算します)。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [流向ラスターの作成] ツールをクリックします。
    ※[入力サーフェス ラスター] に手順 1. で実施の 凹地の除去処理をした標高値を持つラスター データを設定します。

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    (算出された結果のピクセル値はそれぞれの方位を意味します)
    1 東 、2 南東 、4 南 、8 南西 、16 西 、32 北西 、64 北 、128 北東
  3. 累積流量を算出します(流向ラスターの下り勾配にあたる全ピクセル値より累積流量を計算します)。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [累積流量ラスターの作成] ツールをクリックします。
    ※[入力流向ラスター] に手順 2. で実施の流向のラスター データを設定します。

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  4. 河川網を作成します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [河川次数ラスターの作成] ツールをクリックします。
    ※[入力河川ラスター] に手順 3. で実施の累積流量のラスター データ(◎)を、[入力流向ラスター] に手順 2. で実施の流向のラスター データを設定します。
    ◎[Con] ツールにて、累積流量のラスター データのある閾値以上のピクセル値を抽出してから、本手順を行う方法もあります。

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    (河川が合流するにつれて次数の値が大きくなります)

    (参考)河川網ラスターをフィーチャに変換できます。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [河川ラスターをフィーチャに変換] ツールをクリックします。
    ※[入力河川ラスター] に手順 4. で実施の河川次数ラスター データを、[入力流向ラスター] に手順 2. で実施の流向のラスター データを設定します。
  5. 水系(流域界)を算出します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [流域ラスターの作成] ツールをクリックします。
    ※[入力流向ラスター] に手順 2. で実施の流向のラスターデータを設定します。
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  6. ある地点から上流域の水系(流域界)を算出します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst ツール] → [水文解析] → [集水域ラスターの作成] ツールをクリックします。
    ※[入力流向ラスター] に手順 2. で実施の流向のラスター データを設定します。
     [流出点データとして使用する入力ラスター、またはフィーチャ] にポイント データなどを設定します。
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  7. 流路距離を算出します。
    ・[ジオプロセシング] ウィンドウの [ツールボックス] タブ → [Spatial Analyst] ツール → [水文解析] → [流路距離ラスターの作成] ツールをクリックします。
    ※[入力河川ラスター] に手順 3. で実施の累積流量ラスター データを、[入力サーフェス ラスター] に手順 1. で実施の凹地の除去処理をしたラスター データを設定します。
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参考情報

水文解析の詳細につきましては米国Esri社が公開しているヘルプ「水文解析ツールセットの概要」をご参照ください。

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