FAQ
ArcGIS Pro: 異なるポリゴンと重なるポリゴンの合計面積を計算したい

ナレッジ番号:6076 | 登録日:2026/01/13 | 更新日:2026/03/19

概要

異なる 2 つのポリゴン データ(例:メッシュ ポリゴンと建物ポリゴン)が重なる部分について、メッシュごとに建物ポリゴンの面積を合計する手順を説明します。
建物がメッシュを部分的に跨いでいる場合でも、メッシュ内に含まれる部分のみを切り出してから合計することで、正しい面積値を得られます。



上図では 1 つの建物につき 1 つの面積値がある状態ですので、1 つの建物の一部だけが赤枠のメッシュ内に含まれる場合に、正しい合計面積を算出できません。メッシュ内に含まれる建物部分だけを対象として、正しく合計面積を算出するためには以下の手順を行ってください。

前準備

  • [コンテンツ] ウィンドウにて建物ポリゴンを右クリック → [プロパティ] → [ソース] タブで座標系を確認します。地理座標系になっている場合は、メートル単位の投影座標系に変換します。
    また、メッシュ ポリゴンも同様に地理座標系になっている場合は、投影座標系に変換します。

    - [ジオプロセシング] ウィンドウ → [ツールボックス] タブ → [データ管理 ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換] ツール


  • 建物ポリゴンはファイル ジオデータベース内に格納してください。
    ファイル ジオデータベースに格納しますと、属性テーブルに自動的に [Shape_Area] フィールドが作成され、面積が格納されます。

    新規ファイル ジオデータベースの作成方法は以下の FAQ をご参照ください。
    - ArcGIS Pro: フォルダーやシェープファイル、ファイル ジオデータベースを新規作成する方法

手順

Advanced ライセンスをお持ちの場合

[交差部分のクロス集計] ツールを使用します。建物ポリゴンを分割することなく、メッシュ内に含まれる建物部分の面積を直接取得できます。ツールの詳細は、ヘルプ ページをご参照ください。
- 交差部分のクロス集計 (Tabulate Intersection) (解析)—ArcGIS Pro | ドキュメント

      
  1. [ジオプロセシング] ウィンドウ → [ツールボックス] タブ → [解析 ツール] → [統計] → [交差部分のクロス集計] ツールを起動し、以下のように設定した後、[実行] をクリックします。
    ・ [入力ゾーン フィーチャ]: メッシュ ポリゴンを指定
    ・ [ゾーン フィールド]: ゾーンの定義に使用する 1 つまたは複数の属性フィールド(例:メッシュID)
    ・ [入力クラス フィーチャ]: 建物ポリゴンを指定
    ・ [出力テーブル]: 任意の出力場所とテーブル名を指定
    ・ [出力単位]: 取得したい面積の単位(例:平方メートル)を指定


  2. 出力結果のテーブルを開き、メッシュごとの建物ポリゴンの合計面積の値を確認します。面積値には、[出力単位] で指定した単位が適用されます。

Basic / Standard ライセンスをお持ちの場合

Advanced ライセンスをお持ちでない場合は、メッシュ境界で建物ポリゴンを分割したうえで、空間結合により合計面積を算出します。
建物ポリゴンの分割方法として、以下の 2 通りの方法があります。データ量や作業内容に応じて、いずれかの方法を選択してください。
・方法 1:EJPyConv ツールの [ポリゴンをラインで切断] ツールを使用して分割する方法
・方法 2:編集機能(スプリット)を使用して分割する方法(標準機能のみ)

方法 1:EJPyConv ツールの [ポリゴンをラインで切断] ツールを使用して分割する方法

大量のポリゴンを一括で分割する場合に適しています。
  1. メッシュ ポリゴンの枠線をライン データに変換します。
    - ArcGIS Pro: ポリゴンの枠線からラインを作成するには?

  2. ラインで建物ポリゴンを分割します。
    ※EJPyConv ツール(サンプル ジオプロセシング ツールボックス)をインストールされていない場合は、以下のページよりインストールしてください。EJPyConv ツールは ArcPy で書かれた ArcGIS Pro 用の複数のツールが含まれている「サンプル ジオプロセシング ツールボックス」です。ArcGIS Pro へツールボックスを追加することで、各種ジオプロセシング ツールとして利用が可能です。
    ※なお、EJPyConv ツールはサポート対象外となっております。
    - EJPyConv ツール(サンプル ジオプロセシング ツールボックス)
    - EJPyConv ツールの ArcGIS Pro への設定方法

  3. [カタログ] ウィンドウから [フォルダー] → [EJPyConv_vx.x.x] → [EJPyConv.tbx] → [ジオメトリ操作] → [ポリゴンをラインで切断] ツールをダブルクリックし、ジオプロセシング ウィンドウを開きます。
    以下のパラメーターを入力して実行します。
    ‧ [入力ポリゴン]: 建物ポリゴンを指定
    ‧ [入力ライン] :手順 1 で作成したライン データを指定
    ‧ [出力ファイル] :任意の出力場所とフィーチャクラス名を指定

方法 2:編集機能(スプリット)を使用して分割する方法(標準機能のみ)

ポリゴン数が少なく、範囲も比較的大きい軽量なデータの場合は、編集機能を使用した方が操作しやすい場合があります。
  1. メッシュ ポリゴンで建物ポリゴンを分割します。
    注意点:
    この操作は レイヤーに直接編集を加えます。必要に応じて、事前に建物ポリゴンのコピーを作成してから作業してください。
    1. [編集] タブをクリックし、[修正] を選択して、[フィーチャの修正] ウィンドウを起動します。
    2. [フィーチャの修正] ウィンドウで [スプリット] をクリックします。
    3. [フィーチャから] タブをクリックします。
    4. [入力フィーチャ] で、分割に使用するメッシュ ポリゴンをすべて選択します。
    5. [ターゲット フィーチャ] タブをクリックし、分割対象となる建物ポリゴンをすべて選択します。
    6. [スプリット] をクリックし、ポリゴンを分割します。
    7. 分割が完了したら、[編集] タブ → [保存] をクリックします。
    分割後、建物ポリゴンはメッシュごとに分割された状態となります。
    ファイル ジオデータベース内に格納されている場合、各ポリゴンの [Shape_Area] フィールドに分割後の面積が格納されます。

方法 1 または方法 2 で建物ポリゴンを分割した後、[空間結合] ツールを使用してメッシュごとの合計面積を算出します。
[ジオプロセシング] ウィンドウ → [ツールボックス] タブ → [解析 ツール] → [オーバーレイ] → [空間結合] ツールを起動し、以下のように設定した後、[実行] をクリックします。
・ [ターゲット フィーチャ]:メッシュ ポリゴンを指定
・ [結合フィーチャ]:方法 1 または方法 2 で作成した分割後の建物ポリゴンを指定
・ [出力フィーチャクラス]:任意の出力場所とフィーチャクラス名を指定
・ [マッチ オプション]:「含む」を指定
 ※各オプションの特徴は、ツールのヘルプ ページをご参照ください。
  - 空間結合 (Spatial Join) (解析)—ArcGIS Pro | ドキュメント
・ [フィールド マップ]: [編集] をクリック

[編集] をクリック後に表示された [フィールド プロパティ] ウィンドウで、以下のようにパラメーターを設定し、[OK] をクリックします。
・ [フィールド]:集計対象のフィールド(例:Shape_Area_1)
 ※Shape_Area が複数ある場合は「_1」が付く方を選択してください。
・ [テーブル]:集計対象のフィールドが含まれているテーブル
・ [アクションとソース フィールド]:合計値


出力結果ポリゴンの属性テーブルを開き、合計面積の値を確認します。面積単位は座標系の単位 (投影座標系の場合は m 単位) が適用されます。

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