FAQ
ArcGIS Pro: リニア リファレンスを使用してラインの始点からの距離をポイントに付与したい

ナレッジ番号:6064 | 登録日:2025/12/24 | 更新日:2026/04/17

概要

道路や河川などを表すライン データと、そのライン上または近傍に存在する地点を表すポイント データがあり、ポイント データにラインの指定位置(始点など)からの距離の情報を付与したい場合は、ArcGIS Pro のリニア リファレンス機能を利用します。
本 FAQ では、ライン データからルートを作成し、そのルートに対する距離(メジャー値)をポイント データに付与する方法について説明します。
この方法により、河川の河口からの距離や、キロポスト上のどの地点に相当するかといった情報をポイントに付与することが可能です。

事前準備

手順

1. ラインからルートを作成

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウで [ツールボックス] タブ → [リニア リファレンス ツール] → [ルートの作成] ツールを起動します。
  2. 以下のように設定し、[実行] をクリックします。
    • [入力ライン フィーチャ]: 処理対象のライン
    • [ルート識別フィールド]: 事前準備で確認した、ラインがもつ一意の値を保持するフィールド
    • [出力ルート フィーチャクラス]: 出力データの保存場所と名称
    • [メジャー ソース]: ルート上の距離(メジャー値)をどのように定義するかを指定
      本 FAQ の目的(ラインの始点からの距離をポイントに付与する)では、[フィーチャの長さ] を選択します。
      • [フィーチャの長さ]
        ラインのデジタイズ方向の始点を 0 とし、ラインの形状に沿って距離が累積されます。
        ラインの始点からの距離を求めたい場合、この設定で問題ありません。
      • [1 つのフィールドの値を使用] や [2 つのフィールドの値を使用] は、既知のキロ程を基準にしたい場合など、任意のメジャー定義が必要な場合に使用します。
    • [座標の優先度]: ラインの形状やどの位置を始点とするかを考慮して選択

2. ルートに沿ってポイントを配置して距離を取得

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウで [ツールボックス] タブ → [リニア リファレンス ツール] → [ルートに沿ってフィーチャを配置] ツールを起動します。
  2. 以下のように設定し、[実行] をクリックします。
    • [入力フィーチャ]: 処理対象のポイント
    • [入力ルート フィーチャ]: 手順 1 で作成したルート フィーチャクラス
    • [ルート識別フィールド]: 入力ルート フィーチャに設定したルート識別フィールド
    • [検索範囲]: 入力フィーチャが入力ルート フィーチャ上に存在しない場合に検索したい場合、ルートから検索する最大距離を指定します。
    • [出力イベント テーブル]: 結果を格納するためのテーブル
    • [出力イベント テーブル プロパティ]: 出力されるイベント テーブルの構成を指定
      • [ルート識別フィールド]
        イベントがどのルートに属しているかを識別する値を格納するフィールドです。
        フィールド名は任意に指定できます。
      • [イベント タイプ]
        出力するイベントの種類を指定します。
        本 FAQ のように、ポイントに対して始点からの距離を付与する場合は、「POINT」を指定します。
      • [メジャー値フィールド]
        ポイントがルート上のどの位置にあるかを示す メジャー値を格納するフィールドです。
        手順 1 で [メジャー ソース] に [フィーチャの長さ] を選択している場合、このフィールドにはルートの始点からの距離が格納されます。
    •   
    この操作により、ポイントの位置を示すメジャー値(始点からの距離)を保持したイベント テーブルが作成されます。

3. ポイント データに距離情報を付与

必要に応じて、出力されたイベント テーブルと元のポイント データをテーブル結合し、距離情報をポイントの属性として付与します。
テーブル結合の詳細については、 FAQ「ArcGIS Pro: テーブル結合をしたい」をご確認ください。
  • 上記の方法で付与された距離値は、ラインの傾斜を考慮していません。
  • ライン上のある地点において始点からの距離がわかっている場合は、[ルートのキャリブレーション] ツールを使用して メジャー値 (M 値) を再計算することをお試しください。それにより、付与される距離の精度が向上します。

参考情報

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