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ArcGIS Pro: フィーチャクラス、シェープファイルの測地基準系や座標系を変更するには? (投影変換)

ナレッジ番号:3239 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

ジオデータベースのフィーチャクラスやシェープファイルのようなベクター データは、図形の頂点に座標値を格納しています。データの位置はそのままで、別の座標系に変更するには投影変換が必要です。[投影変換] ツールを使用すると、出力データの座標系に合わせて座標値の変換処理も同時に行われます。
また、[地理座標系変換] を設定することで、測地基準系の変更を行うことができます。

ここでは、地理座標系 (日本測地系) のデータを、平面直角座標系 第 6 系 (日本測地系 2011) のデータに変更する手順を説明します。

操作手順

  1. あらかじめ、処理対象のデータに適切な座標系が設定されていることを確認します。

     
  2. [ジオプロセシング] ウィンドウを表示し、[データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換] をクリックします。
    ツールが起動します。
     
  3. [入力データセット、またはフィーチャクラス] で、処理対象のデータを設定します。
     
  4. [出力データセット、またはフィーチャクラス] で、データの出力先と名称を設定します。
     
  5. [出力座標系] で、出力データの座標系を設定します。
    今回は平面直角座標系 第 6 系 (日本測地系 2011) に設定しますが、その座標系のデータがマップに追加されている場合やデータフレームの座標系に設定されている場合は [▼] をクリックし、リストから項目を選択します。
    それ以外の座標系を設定する場合は [座標系の選択] ボタンをクリックし、表示される [座標系] ダイアログで設定します。

     
  6. 測地基準系の変更を行う場合は [地理座標系変換] を設定します。日本測地系から日本測地系 2011 に変換する場合は「Tokyo_To_JGD_2000_NTv2 + JGD_2000_To_JGD_2011_NTv2_1」を選択します。
  7. [実行] ボタンをクリックして変換処理を開始します。
    出力データの範囲や空間参照を確認すると、座標系だけでなく座標値も変わっていることが確認できます。

地理座標系変換パラメーターについて

前述のとおり、地理座標系変換パラメーターは、測地基準系の変換を行う時に使用します。
パラメーターを選択する際には、入力データと出力データの測地基準系だけでなく、データの範囲、地域ごとの歪みを考慮して選択します。
対象範囲が日本であるデータの投影変換で使用される主な地理座標系変換パラメーターは、以下のものです。

ArcGIS で使用される地理座標系変換パラメーターの一覧は、こちらのドキュメント でご確認いただくことができます。

日本測地系(GCS_Tokyo)⇔ 日本測地系2000(GCS_JGD_2000)

Tokyo_To_JGD_2000_NTv2 を使用します。

日本測地系2000(GCS_JGD_2000)⇔日本測地系2011(GCS_JGD_2011)

JGD_2000_To_JGD_2011_NTv2_1 を使用します。

日本測地系(GCS_Tokyo)⇔ 日本測地系2011(GCS_JGD_2011)

Tokyo_To_JGD_2000_NTv2 + JGD_2000_To_JGD_2011_NTv2_1 を使用します。

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