FAQ
ArcGIS Pro:動作が遅い場合や強制終了する場合のパフォーマンスヒントーデータ設計編

ナレッジ番号:5995 | 登録日:2025/09/03 | 更新日:2026/01/08

概要

ArcGIS Pro の環境やオプション設定の見直し、データ設計等、様々な観点での調整を行うことで、起動やデータの表示、編集や解析処理のパフォーマンスを向上できます。
本シリーズ「ArcGIS Pro:動作が遅い場合や強制終了する場合のパフォーマンスヒント」では、切り口別のページをご用意していますので、お困りごとに合わせてご確認ください。

本 FAQ では、環境編として、パフォーマンスを向上させるヒントをご紹介いたします。


対処

B-1. データの格納場所

ArcGIS Pro とデータがパス上で近い状態にあることをお勧めします。

  • 大規模なデータを格納する場合は、ファイル ジオデータベースの使用を検討します。既存のデータをファイル ジオデータベース形式に変換するには、[フィーチャのエクスポート] ツール等を使用します。
  • ArcGIS Pro から参照しているデータがローカル ドライブに無い場合、 トラブルシューティングの手段として、データをローカル ドライブにコピーして、データの場所が原因でパフォーマンスの低下が起きているかを判断します。

B-2. 一般

フィーチャクラス数の削減

フィーチャクラス数は少ない方が高速に表示できますので、同じジオメトリ タイプ、主題のデータを極力 1 つにまとめるようにします。1 つにまとめたデータは、個別値シンボルで表現したり サブタイプを使用して分類したりできます。

フィーチャの頂点数の削減

フィーチャの頂点および線分を減らして単純化すると、描画と検索のパフォーマンスが向上します。

Basic で使用できるツール

  • [編集] タブ → [編集ツール ギャラリー] → [ジェネラライズ] → [単純化] または [スムージング]
  • [ペアワイズ インテグレート] → [ペアワイズ インテグレート] ツール

Standard または Advanced ライセンスで使用できるツール

  • [編集ツール] → [頂点の間引き] ツール
  • [カートグラフィ ツール] → [ジェネラライズ] → [ラインのスムージング] ツール
  • [カートグラフィ ツール] → [ジェネラライズ] → [ラインの単純化] ツール
  • [カートグラフィ ツール] → [ジェネラライズ] → [道路形状の単純化] ツール
  • [カートグラフィ ツール] → [ジェネラライズ] → [ポリゴンのスムージング] ツール
  • [カートグラフィ ツール] → [ジェネラライズ] → [ポリゴンの単純化] ツール
  • [カートグラフィ ツール] → [ジェネラライズ] → [建物ポリゴンの単純化] ツール

不要なフィールドの削除

不要なフィールドを削除し、データセットのサイズを小さくすることで、パフォーマンスが向上します。
不要なフィールドを複数まとめて削除するには、[フィールドの削除]ツールを使用します。

属性インデックスの作成

以下のようなフィールドに対して属性インデックスを作成すると、検索や描画を高速化できます。
一例)

  • 検索(フィルター設定やラベル定義のクエリ等)に使用するフィールド
  • テーブル結合の条件として使用するフィールド
  • シンボルの分類表示に使用するフィールド
  • 値の分布が大きいフィールド
属性インデックスを作成するには [カタログ] ウィンドウにてフィーチャクラスを右クリック → [プロパティ] → インデックス] → [属性インデックス] にて [追加] をクリックし [OK] を選択します。
または[属性インデックスの追加] ツール等を使用します。

空間インデックスの作成・再作成

シェープファイルまたはジオデータベースのフィーチャクラスに仮想的なグリッド(空間的な索引)を作成することで、空間データを効率的に検索・描画できます。
ArcGIS アプリケーションを使用して作成したデータには空間インデックスが自動的に追加されますが、ArcGIS 以外のアプリケーションで作成した空間インデックスを持たないデータに対しては、空間インデックスを追加する必要があります。
また、空間インデックスを持つデータに対して、大量の図形編集を行った場合、空間インデックスを再構築するとパフォーマンスが向上する場合があります。


空間インデックスを作成するには [カタログ] ウィンドウにてフィーチャクラスを右クリック → [プロパティ] → [インデックス] → [空間インデックス] にて [作成] をクリック(再作成する場合は [削除] → [作成] の順にクリック)、 [OK] を選択します。
または[空間インデックスの追加] ツール等を使用します。

B-3. ラスター データを利用の場合

ラスターのピラミッドを作成する

ピラミッドは画像の解像度を半分、それまた半分、と順に間引いた画像により構成されます。下図は、1 つのラスター データに対して作成された 2 つのレベルのピラミッドの例です。
ピラミッドを使用することで、データセット全体を表示する際に、より低い解像度のレイヤーで描画し、データを拡大するにつれてより高い解像度のレイヤーで描画されます。ピラミッドが無い場合は、データセット全体をディスクからウ読み込むため、描画に時間がかかります。


ピラミッドを構築するには、[カタログ] ウィンドウでラスター データセットを右クリックし、[ピラミッドの構築] を選択します。
または、[ピラミッドの構築] ツールを使用します。

ラスターの統計情報を計算する

統計情報を持たないラスター データセットを ArcGIS Pro に追加すると、ラスター データセットのサブセットからデフォルトの統計情報が計算されるため、正しくレンダリングされなかったり描画に時間がかかったりします。
統計情報を計算するには、[カタログ] ウィンドウでラスター データセットを右クリックし、[統計情報の計算] を選択します。
または、[統計の計算] ツールを使用します。

B-4. その他

ジオデータベースの最適化

ファイル ジオデータベースを最適化(コンパクト化)すると、ディスク上のジオデータベースの格納状態が整理され、多くの場合はサイズが減少し、パフォーマンスが向上します。頻繫にデータを追加、削除、編集する場合は、ジオデータベースを定期的に最適化します。
ジオデータベースを最適化するには [カタログ] ウィンドウでジオデータベースを右クリックし、[管理] → [ジオデータベースの最適化] のボックスにチェック → [OK] を選択します。

または[データベースの最適化 (Compact)] ツールを使用します。

GIS リソースの分析

マップ、レイヤー、パッケージ、その他のリソースを Web に共有する前に、分析を行って次のような問題がないことを確認します。
[GIS リソースの分析] を行います。

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