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ArcGIS Pro: 教師付き分類 (Spatial Analyst)

ナレッジ番号:3143 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2026/03/25

概要

画像分類とは、マルチスペクトル画像(衛星画像など)から得られる情報に対して統計的な手法を用いて特徴を抽出する処理のことです。

教師付き分類では、あらかじめ分類するクラスを表すピクセル(トレーニング サンプル)をラスターから取得し、それにもとづいて残りのピクセルを分類します。人間が画像を目視判読し、対象となる土地被覆の領域のピクセルをトレーニング サンプルとして取得しますので、目視判読に近い分類図を得ることができます。

出力画像に微小領域のノイズがあった場合にはリサンプリング(最頻値の割り当て)により除去します。
※リサンプリングの詳細は「ArcGIS Pro: 画像をリサンプリングしたい」をご参照ください。
スワイプ機能を利用すれば、ArcGIS Pro 上でマルチスペクトル画像と、教師付き分類した画像を比較することができます。

この手順を行うには Spatial Analyst エクステンションが必要です。

衛星画像

Landsat 7(ETM+)衛星画像
千葉県香取市付近(2001年9月24日観測)
USGS(米国地質調査所)のサイトからダウンロードして加工したもの

手順

  1. マップに衛星画像を表示します。
    [マップ] タブ → [データの追加] より衛星画像を追加
    ※ 必要にに応じて [シンボル] ウィンドウにて [バンドの割り当て] を設定します。
    (例)赤: Band_3、緑: Band_2、青: Band_1
  2. 教師付き分類を行うためのトレーニングサンプルを取得します。
    [画像] タブ → [分類ツール] → [トレーニング サンプル マネージャー] をクリックして [画像分類] ウィンドウを表示します。

    [画像分類] ウィンドウにて [水域] などを選択し、[長方形] や [ポリゴン] などの描画する形式を選択した状態で、衛星画像の対象領域にポリゴンを描画してトレーニング サンプルを取得します。


    [画像分類] ウィンドウの下部にトレーニング サンプルの取得状況が表示され、確認することができます。
    ※クラスを追加したい場合は、新たにポリゴンを描画してトレーニング サンプルを取得します。
    ※クラスを削除したい場合は、クラスを選択した状態で削除ボタン [×] をクリックします。

    トレーニングサンプルの取得状況を [保存] ボタン(フロッピーディスク)でポリゴンデータに保存します。

  3. [最尤法による分類器定義ファイルの作成] ツールで教師付き分類を行うための定義ファイルを作成します。
    [解析] タブ → [ジオプロセシング] ツールをクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウの検索欄にて「最尤法」と検索します。
    [最尤法による分類器定義ファイルの作成] ツールをクリックし、パラメーターを以下の通りに設定後、 [実行] をクリックします。
    ・[入力ラスター]:衛星画像
    ・[トレーニング サンプル マネージャー]:トレーニング サンプル ファイル またはレイヤー
    ・[出力分類器定義ファイル]:出力するファイル名


  4. [ラスターの分類] ツールで定義ファイルをもとに教師付き分類を行います。
    [ジオプロセシング] ウィンドウの検索欄に戻り、「ラスターの分類」と検索します。
    [ラスターの分類] ツールのパラメーターにて以下の通りに設定し、[実行] をクリックします。
    ・[入力ラスター]:衛星画像
    ・[出力分類器定義ファイル]:手順 3 にて出力したファイル
    ・[出力分類ラスター]:出力する分類画像のパスと名前


分類画像


補足

  • 分類した画像にてノイズとなる微小領域を除去するときには、最頻値にてリサンプリングを行います。
    [コンテンツ] ウィンドウにて分類画像を選択します。 [表示設定] タブ → [リサンプリング タイプ] タブ → [最頻値] を選択します。
  • マルチスペクトル画像と分類した画像を比較するには、 スワイプを行います。
    [表示設定] タブ → [スワイプ] を選択します。
    分類画像にカーソルをあてますと、カーソルの形が変わりますので、上下または左右にカーソルを動かしてスワイプを行います

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