FAQ
ラインからネットワーク データセットを作成するには?
ナレッジ番号:2802 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
Network Analyst エクステンションの交通ネットワークを使用した解析を行うには、 道路網 データのようなネットワーク データセットが必要となります。以下は、既存のライン データに接続性を持たせ、 ネットワーク データセットを構築する方法です。
前準備
ラインが交差する地点に接続性を持たせるために、ライン データの前準備を行います。
右左折を行うには交差点において「接続性」を持たせる必要があります。接続性は、ラインの端点同士が接する箇所にのみ生成されます。
なお、2 本のラインが交差しており交差部分が端点ではない場合は、交差部分に接続性が生成されないため、一般道路と高速道路などの交差部分などにおいて使用されます。ヘルプ : 接続性について
FAQ : ラインを分割・分断するには
手順
- 必要なデータ・属性情報がそろっていることを確認します。
- カタログ ウィンドウで、新規ファイル ジオデータベースを作成します。
- カタログ ウィンドウで、ファイル ジオデータベースを右クリック → [新規作成] → [フィーチャ データセット] をクリックし、[新規フィーチャ データセット] ダイアログを開きます。
- フィーチャ データセット名や座標系を設定しながら、[次へ] ボタンで進みます。[完了] ボタンでフィーチャ データセットが作成されます。
- カタログ ウィンドウで、作成したフィーチャ データセットを右クリック → [インポート] → [フィーチャクラス(シングル)] をクリックします。
- [フィーチャクラス → フィーチャクラス] ダイアログにて、[入力フィーチャ] に既存のライン データを指定します。[出力フィーチャクラス] には、任意の出力データセット名を入力します。[OK] をクリックします。
- カタログ ウィンドウでフィーチャ データセットを右クリックし → [新規作成] → [ネットワーク データセット] をクリックします。
- [新規ネットワーク データセット] ダイアログにて、ネットワーク データセット名やバージョン、使用するライン データを指定し、[次へ] ボタンで進みます。
- [このネットワークでターンをモデリングしますか?] の画面で、
ターンを使用しない場合は「いいえ」を、使用する場合は「はい」を選択します。「はい」を選択した場合、ArcGIS がデフォルトで用意している
[グローバル ターン] の他に、
ユーザが作成したターンを選択することができます。
-
[接続性] ポリシーを設定する場合は [接続性] ボタンをクリックします。この設定によりジャンクションが作成される位置が決まります。ラインの端点に接続性を付与する場合は [End Point] を選択し、ラインの頂点に接続性を付与する場合は、[Any Vertex] を選択します。
- 高さを考慮し、同じ高さのラインが交差する箇所に接続性を付与したい場合は [ジオメトリの Z 座標値を使用] または [エレベーション フィールドを使用] を選択します。高さを考慮しない場合は「なし」を選択します。
- 必要に応じて、ネットワーク データセットに使用する
コスト、記述子、規制(ターン)、階層(Hierarchy)の属性を設定します。 新しい項目を追加するには、[追加] ボタンから追加します。
インピーダンス(所要時間や距離)を解析で使用する場合は、コストとして追加します。 - [ルート案内] を使用の有無を選択します。 「はい」を選択した場合は [ルート案内] ボタンかルート案内プロパティを設定します。詳しくは
こちらをご参照ください。
- これまでの設定内容を確認し、[完了] ボタンでネットワーク データセットの作成を完了します。
- 以下の 2 つのダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。
関連する質問
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