FAQ
ネットワーク解析で使用するインピーダンス(所要時間や距離)を追加・変更したい
ナレッジ番号:2820 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
Network Analyst エクステンションを使ったネットワーク解析では、インピーダンス(所要時間や距離)を設定することが可能です。例えば、最適ルートを解析する場合に、自動車での運転時間が最短となるルートや、歩行時間が最短となるルートなどが選択できます。
渋滞時間を想定し、所要時間が水準以上にかかると想定する場合や、子供の歩く速さを考慮して所要時間を設定したい場合など、用途に応じてインピーダンスを追加・変更したい場合は、以下の方法を行います。
手順
ネットワーク データセットを構築する前にインピーダンスを追加する
- ライン データの属性テーブルを開き、[テーブル オプション] → [フィールドの追加] をクリックします。
- [名前:] にフィールド名を入力し、[タイプ:] に「Double」を選択し、各ライン フィーチャの長さを格納するフィールドを作成します。ライン フィーチャの長さの値フィールドがすでに存在する場合は、手順 4 に進みます
- 属性テーブル上で、作成されたフィールド名を右クリック → [ジオメトリ演算] をクリックし、以下の画面で [プロパティ] に「長さ」を指定し、[単位] に任意の単位を選択します。
※長さを算出する際は、投影座標系のデータまたはデータ フレームで行ってください。 - 属性テーブルの [テーブル オプション] → [フィールドの追加] をクリックします。
- [名前:] にフィールド名を入力し、[タイプ:] に「Double」を選択し、所要時間を格納するフィールドを作成します。フィールド名は以下のようなルールに沿って、単位を含む名称にします。
(例)
- 属性テーブル上で、作成したフィールドのフィールド名を右クリック → [フィールド演算] をクリックし、以下の計算式で所要時間を計算します。
所要時間 = 距離 / 速さ
・距離には、手順 3 で作成したフィールドを指定します。
・速さは任意の速さを入力します。計算に使用する値の単位が統一されていることをご確認ください。(例 : 時速 30 km = 分速 500 m) - ネットワーク データセットを構築します。 以下の画面まで進み、[追加] ボタンをクリックし、[新規属性の追加] 画面を開きます。設定の詳細は こちらをご参照ください。
- 追加された属性には マークがついています。属性を右クリックし、[エバリュエータ] を開きます。
- エバリュエータ ダイアログにて [種類] 列に「フィールド」を指定し、[値] 列に手順 2 で作成した移動速度のフィールドを指定します。
- 画面に沿って進み、ネットワークデータセットの構築を完了します。
構築されたネットワーク データセットにインピーダンスを追加する
すでに構築されたネットワーク データセットが存在し、既存の所要時間が格納されているフィールドを使用します。
- ネットワーク データセット内のライン データの属性テーブルを開きます。
- すでに存在する所要時間のフィールドの値を編集します。[フィールド演算] を使用して一括で入力することも可能です。
- ArcToolbox → [Network Analyst ツール] → [ネットワークの構築] ツールで、ネットワーク データセットを再構築します。
メタデータ
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