FAQ
TIN を投影変換したい
ナレッジ番号:1570 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2025/11/13
説明
TIN データを地理座標系で作成すると、傾斜角の計算に必要な距離や角度が正確に反映されないことから、適切な傾斜角を計算できません。そのため、傾斜角の計算を行う場合は TIN データを投影座標系で作成する必要があります。
しかし、ArcMap および ArcGIS Pro では TIN データに対して直接、投影変換を行うことはできません。
よって、TIN データの元データであるフィーチャクラスやラスターを投影変換し、TIN を再作成する必要があります。手順
ArcMap:TIN がフィーチャクラスから作成されている場合
TIN がフィーチャクラスから作成されている場合は ArcToolbox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換] ツールを使用します。
ArcMap:TIN がラスターから作成されている場合
ラスターから作成されている場合は、ArcToolbox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [ラスター] → [ラスターの投影変換] ツールを使用します。
ArcGIS Pro:TIN がフィーチャクラスから作成されている場合
TIN がフィーチャクラスから作成されている場合は、フィーチャクラスに対して [投影変換] ツールを使用することで投影座標系に変換できます。
フィーチャクラスの投影変換手順については、以下をご参考ください。
ArcGIS Pro: フィーチャクラス、シェープファイルの測地基準系や座標系を変更するには? (投影変換)ArcGIS Pro:TIN がラスターから作成されている場合
TIN がラスターから作成されている場合は、ラスターに対して [ラスターの投影変換] ツールを使用することで投影座標系に変換できます。
- ArcGIS Pro にてラスターを追加しているプロジェクトを開きます。
- [解析] タブ → [ジオプロセシング] グループ → [ツール] をクリックして、[ジオプロセシング] ウィンドウを開きます。
- [ツールの検索] バーにて「ラスターの投影変換」と入力し、検索結果より [ラスターの投影変換] ツールを選択します。
- 以下のパラメーターを設定し、[実行] をクリックします。
- [入力ラスター]:ラスター データを選択してください。
- [出力ラスター データセット]:任意の保存先とファイル名を設定してください。
※[入力ラスター] を設定すると自動で設定されます。 - [出力座標系]:[座標系の選択] より投影座標系を設定してください。
- [リサンプリング手法]:[入力ラスター] に選択したラスターが標高サーフェスなどの連続データの場合には、[共一次内挿法] もしくは [三次たたみ込み内挿法] を設定してください。
※「三次たたみ込み内挿法」では、入力ラスターの範囲外の値を含んだ出力ラスターを生成することがあります。
※リサンプリングについては、以下をご参考ください。
リサンプリング
作成されたラスター データに対して [ラスター → TIN] ツールを使用することで TIN に変換できます。
これらの手順によって投影座標系に変換された TIN に対して、[サーフェス傾斜角] ツールを実行することで適切な傾斜角を示すポリゴンが作成できます。
※[ラスター → TIN] ツールおよび [サーフェス傾斜角] ツールの実行には 3D Analyst エクステンションが必要です。
関連する質問
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