FAQ
ArcGIS Pro: ラインからネットワーク データセットを作成するには?

ナレッジ番号:6053 | 登録日:2025/12/10 | 更新日:2026/06/30

概要

Network Analyst エクステンションの交通ネットワークを使用した解析を行うには、 道路網データのようなネットワーク データセットが必要となります。以下は、既存のライン データに接続性を持たせ、独自のネットワーク データセットを構築する方法です。

必要なスキル: ArcGIS Pro 中級レベル以上
留意事項:道路の規制などを考慮しない場合は、簡易的なネットワーク データセットを時間をかけずに作成できます。一方で規制などを考慮する場合は、複数の設定すべきパラメーターがあります。ヘルプを見ながらユーザー様自身で、要望に合う設定を判断する必要があり、場合によっては非常に複雑な作業になります。 また、お客様が独自にネットワーク データセットを構築される場合のご質問や、独自に構築されたネットワーク データセット固有の内容に関するご質問につきましては、標準サポートの範囲外です。

前準備

ラインが交差する地点に接続性を持たせるために、ライン データの前準備を行います。
右左折を行うには交差点において「接続性」を持たせる必要があります。接続性は、ラインの端点同士が接する箇所にのみ生成されます。
なお、2 本のラインが交差しており交差部分が端点ではない場合は、交差部分に接続性が生成されないため、一般道路と高速道路などの交差部分などにおいて使用されます。
ヘルプ : 接続性
FAQ : ラインを分割するには

手順

  1. 必要なデータ・属性情報がそろっていることを確認します。
  2. 新規にファイル ジオデータベースを作成します。[カタログ] ウィンドウの [フォルダー] 配下の任意のフォルダーを右クリック → [新規作成] → [ファイル ジオデータベース] をクリックします。

  3. 作成したファイル ジオデータベースを任意の名前に設定します。ファイル ジオデータベースを右クリック→ [新規] → [フィーチャ データセット] をクリックし、[フィーチャ データセットの作成] ツールを開きます。
  4. フィーチャ データセット名と座標系を設定し、[実行] をクリックします。

  5. [カタログ] ウィンドウで、ネットワーク データセットに使用する既存のライン フィーチャクラスを右クリックし、コピーをクリックします。

  6. 作成したフィーチャ データセットを右クリック → [貼り付け] をクリックします。

    フィーチャ データセットとフィーチャクラスの座標系が異なる場合は貼り付けができません。
  7. [カタログ] ウィンドウでフィーチャ データセットを右クリックします。

  8. [新規] → [ネットワーク データセット] をクリックします。 

  9. [ネットワーク データセットの作成] ツールで以下を設定し、[実行] をクリックします。
    ・ネットワーク データセット名
    ・ソース フィーチャクラス (使用するライン データ)
    ・高度モデル (同じ高さのラインが交差する箇所に接続性を付与したい場合は [高度フィールド] または [Z座標] を、高さを考慮しない場合は、[高度なし] を選択します。)

  10. 作成したネットワーク データセットがマップに追加されます。ネットワーク データセット レイヤーがマップにある場合、[ネットワーク データセット プロパティ] の編集が行えないため、マップ上のネットワーク データセットを右クリックし、[削除] をクリックして下さい。

  11. [カタログ] ウィンドウで、作成したネットワーク データセットを右クリック → [構築] → [実行] をクリックします。
  12. [カタログ] ウィンドウで、作成したネットワーク データセットを右クリック → [プロパティ] をクリックします。

  13. 接続性 ポリシーを設定する場合は、[ソースの設定] ページ → [グループ接続性] タブをクリックします。
    [ポリシー] の [端点] をダブルクリックし、ラインの端点に接続性を付与する場合は [端点] を、ラインの頂点に接続性を付与する場合は [頂点] を選択します。

  14. 高さを考慮する場合は、[ソースの設定] ページ → [鉛直接続性] タブをクリックし、始点と終点の [高度フィールド] を設定します。

  15. 必要に応じて、ネットワーク データセットに使用する コスト、規制、記述子、タイム ゾーン、階層の属性を設定します。 
    インピーダンス (所要時間や距離) を解析で使用する場合は、コストとして追加します。

  16. 必要に応じて、 ネットワーク データセットに使用するターンを設定します。
    ArcGIS がデフォルトで用意している [ターン カテゴリ] の他に、ご自身で作成したターンも選択できます。
    • [ターン カテゴリ] の使用
      1. [移動属性] ページの [コスト] タブで設定済みのコストを選択します。
      2. [エバリュエーター] セクションの [ターン] グループで、[<デフォルト>] 行の [タイプ] の値を [ターン カテゴリ] に変更します。

    • 作成したターンの使用
      1. [ソース設定] ページの [ソース] タブを選択し、[ソースを追加/削除...] をクリックします。
      2. 作成したターン フィーチャクラスをソースに追加します。

      3. ターン フィーチャクラスが表示されます。

  17. 必要に応じて、 ネットワーク データセットでルート案内をサポートするための設定を行います。
  18. 設定が完了したら、[カタログ] ウィンドウの作成したネットワーク データセットを右クリック → [構築] → [実行] をクリックします。

チュートリアル

ネットワーク データセットの作成」にチュートリアル用のデータと詳細な手順が記載されています。 実際にデータを作成する前のお試しにご活用ください。

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