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ArcGIS Pro: ネットワーク解析で使用するインピーダンス(所要時間や距離)を追加・変更したい

ナレッジ番号:6059 | 登録日:2025/12/18 | 更新日:2026/06/26

概要

Network Analyst エクステンションを使ったネットワーク解析では、インピーダンス (所要時間や距離) を設定できます。
例えば、最適ルートを解析する場合に自動車での運転時間が最短となるルートや、歩行時間が最短となるルートなどが選択できます。渋滞を考慮して所要時間が水準以上になる場合や、子供の歩く速さを考慮して所要時間を設定したい場合など、用途に応じてインピーダンスを追加・変更します。


必要なスキル: ArcGIS Pro 中級レベル以上
留意事項:道路の規制などを考慮しない場合は、簡易的なネットワーク データセットを時間をかけずに作成できます。一方で規制などを考慮する場合は、複数の設定すべきパラメーターがあります。ヘルプを見ながらユーザー様自身で、要望に合う設定を判断する必要があり、場合によっては非常に複雑な作業になります。 また、お客様が独自にネットワーク データセットを構築される場合のご質問や、独自に構築されたネットワーク データセット固有の内容に関するご質問につきましては、標準サポートの範囲外です。

手順

  1. [コンテンツ] ウィンドウで道路のライン データのレイヤーを選択し、[データ] タブをクリックします。
    [フィールド] をクリックして、フィールド ビューを開きます。

  2. フィールド ビューで [ここをクリックして、新しいフィールドを追加します。] をクリックします。


  3. 各ライン フィーチャの長さを格納するフィールドを作成します。
    [フィールド名] に任意のフィールド名を入力し、[データ タイプ] は小数点以下の値も扱えるよう [Double] を選択します。

  4. 同じ手順で所要時間を格納するフィールドを作成します。

  5. [フィールド] タブ→ [保存] をクリックして、追加したフィールドを保存します。

  6. ライン データの属性テーブルを開きます。
    作成した長さのフィールドを右クリックし、[ジオメトリ演算] をクリックします。

  7. [プロパティ] は [長さ] を指定し、[長さの単位] は任意の単位、[座標系] を選択します。
    ※長さを算出する際は、投影座標系のデータまたはデータ フレームで行ってください。地理座標系の場合、座標が緯度・経度(角度)で表されるため、平面距離として正確な長さが算出されません。そのため、距離や所要時間の算出には投影座標系を使用してください。

  8. 所要時間を格納するフィールドを右クリックして、[フィールド演算] をクリックします。
    以下の計算式で所要時間を計算します。
    所要時間 = 距離 / 速さ
     ・距離には、手順 3 で作成したフィールドを指定します。
     ・速さは任意の速さを入力します。計算に使用する値の単位が統一されていることをご確認ください。
      例 :[長さの単位] がメートルで、速さを時速 30 km に設定する場合
          時速 30 km = 分速 500 m



    上記のスクリーンショット (画面キャプチャ)のように、順方向だけでなく、逆方向についても同様にフィールド演算を行ってください。
  9. ネットワーク データセットを構築します。
    ※既存のネットワーク データセット内の道路レイヤーを更新している場合も、ネットワーク データセットの再構築が必要です。
    [カタログ] ウィンドウ → 既存のネットワーク データセットを右クリック → [構築] → [実行] をクリックします。
  10. [ネットワーク データセットのプロパティ] を編集するために、[コンテンツ] ウィンドウに表示されているネットワーク データセットを右クリックし、[削除] をクリックします。

  11. [カタログ] ウィンドウ → 既存のネットワーク データセットを右クリック → [プロパティ] → [移動属性] ページ → [コスト] タブ → [オプション] ボタン [≡] → [+新規作成] をクリックして、新しいコストを追加します。

  12. [プロパティ] の [名前] に任意の名前をつけます。
    [エバリュエーター] の順方向と逆方向ともに [タイプ] を [デフォルトと同じ] から [フィールド スクリプト] に変更します。

  13. [値] の [フィールド スクリプトの設定] をクリックします。

  14. [フィールド スクリプト エバリュエーター プロパティ] にて所要時間のフィールドを指定します。
    ※ [フィールド] 欄でダブルクリックすると、[値] に入力されます。

    順方向だけでなく、逆方向についても同様に、手順 13 と 14 を実施してください。 [フィールド スクリプト エバリュエーター プロパティ] の [値] には、逆方向の所要時間のフィールドを入力してください。
  15. [移動モード] タブ → [オプション] ボタン [≡] → [+新規作成] をクリックして、新しい移動モードを追加します。
  16. [新しいモード] と表示された欄をクリックし、任意の名前をつけます。[タイプ] に [徒歩] を選択し、[コスト] の [インピーダンス] には作成したコストを選択します。

    既存のコストも表示されるため、用途に応じて適切なコストを選択してください。また、[タイプ] や [U ターン] は状況に合わせて設定して下さい。
  17. 設定後、[OK] をクリックしてプロパティの設定を完了します。

  18. [カタログ] ウィンドウ → 既存のネットワーク データセットを右クリック → [構築] → [実行] をクリックし、ネットワーク データセットを再構築します。

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