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ArcGIS Pro: 日射量解析を行いたい (Spatial Analyst)

ナレッジ番号:5389 | 登録日:2023/07/26 | 更新日:2024/11/21

概要

日射量解析は、標高データ (DEM) をもとに、特定の地点または地域の日射量を算出する機能です。ArcGIS の日射量解析ツールを使用すると、計測時期や時間を指定して、全天日射量、直達日射、散乱日射、日射時期を算出することができます。

日射量解析には、一定の範囲の日射量を解析する「エリアの日射量」と特定の地点の日射量を解析する「ポイントの日射量」があります。

日射量解析を行うには、Spatial Analyst のエクステンションが必要です。

日射量の定義

日射量は、地球表面が受ける太陽放射エネルギー量 (W/㎡) で算出します。
日射量解析では、直達日射と錯乱日射を合わせた全天日射量を計測し、1 平方メートルあたりのワット数 (WH/㎡) を格納したラスター データを結果として出力します。

エリアの日射量

エリアの日射量を算出するには、[エリアの日射量 (Area Solar Radiation)] ツールを使用します。建物・エリア別の日射量の確認や、太陽光発電パネルに適しているかの確認に用いられます。

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウで、ArcToolbox → [Spatial Analyst ツール] → [日射量解析] → [エリアの日射量] ツールを起動します。
  2. パラメーターの設定を行い、[実行] ボタンで処理を開始します。
    • [入力ラスター]: 処理に使用するDEM (またはDSM)
    • [出力 全天日射量ラスター]: ラスターの出力先と名称
    • [天空サイズ / 解像度]: 出力ラスターのセルサイズ
    • [時間設定]: 日射量の集計対象時間 (期間) を設定します。

※ その他のパラメーターについては、ツールのヘルプ にてご確認ください。

入力ラスターが大きい場合は、処理に時間がかかる場合があります。

ポイントの日射量

ある地点の日射量を確認するには [ポイントの日射量 (Points Solar Radiation)] ツールを使用します。

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウで、ArcToolbox → [Spatial Analyst ツール] → [日射量解析] → [エリアの日射量] ツールを起動します。
  2. パラメーターの設定を行い、[実行] ボタンで処理を開始します。
    • [入力ラスター]: 処理に使用するDEM (またはDSM)
    • [入力ポイント フィーチャ、またはテーブル]: 日射量を計測する位置を表すポイント フィーチャ、またはテーブル
      ※ テーブルを使用する場合は、X,Y 座標のペアをカンマ (またはスペース、タブ) 区切りで指定します。
    • [出力 全天日射量フィーチャ]: 日射量を付与されたデータの出力先と名称
    • [天空サイズ / 解像度]: 出力ラスターのセルサイズ
    • [時間設定]: 日射量の集計対象時間 (期間) を設定します。

    ※ その他のパラメーターについては、ツールのヘルプ にてご確認ください。

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