FAQ
ArcGIS Pro: ジオリファレンス (ラスターの位置合わせ) をするには?

ナレッジ番号:3133 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2025/12/05

概要

ArcGIS では、ジオリファレンス (幾何補正) を行うことで衛星画像や航空写真などのラスター データに座標情報を付与することができます。
これにより、ArcGIS Pro 上で他のデータと重ね合わせて、表示や解析が可能になります。
※ ジオリファレンスとは、マップ座標を使用してマップ フィーチャに空間的位置情報を割り当てる作業を指します。

  1. ジオリファレンスの流れ
  2. 追加したコントロール ポイントを削除したい
  3. ラスター データを動かすタイミングを手動にしたい

手順

1. ジオリファレンスの流れ

ジオリファレンスを行うためには、座標値を付加したいラスター データと正しい位置情報を持つデータ (ラスター データが存在する位置をカバーするもの) が必要となります。


  1. ArcGIS Pro を起動し、新しいマップを追加します。
  2. 位置情報を持たないラスター データと正しい位置情報を持つデータを追加します。
  3. [コンテンツ] ウィンドウでラスター データを選択し、[画像] タブ → [ジオリファレンス] をクリックします。 

  4. ラスター データが表示されるべき位置を中心に、マップを拡大します。
    [ジオリファレンス] タブ → [表示範囲にフィット] をクリックします。 
    ※ 下図では正しい位置情報を持つデータを分かりやすくするため、ピンク色で表示しています。


  5. [ジオリファレンス] タブ → [コントロール ポイントの追加] をクリックします。

  6. 始点 (ソース) の十字カーソルを、ラスター データ上の分かりやすい位置 (護岸壁の角など) に合わせてクリックします。

  7. 終点 (ターゲット) に変わった十字カーソルを、正しい位置情報を持つデータ上の同じ位置でクリックします。

  8. まだ重なっていない領域がある場合は、6 ~ 7 の手順を繰り返します。

  9. 全ての領域が正しく重なったことを確認したら、[ジオリファレンス] タブ → [新規保存] をクリックします。
    表示される [ラスターのエクスポート] ウィンドウでパラメーターを設定し 、[エクスポート] をクリックします。

  10. [ジオリファレンス] タブ → [ジオリファレンスの終了] をクリックして、作業を終了します。

2. 追加したコントロール ポイントを削除したい

  1. [ジオリファレンス] タブ → [コントロール ポイント テーブル] をクリックします。

  2. テーブル上で削除したいコントロール ポイントを選択し、[選択セットの削除] ボタンをクリックします。

      [ジオリファレンス] タブ → [削除] からでも削除ができます。

3. ラスター データを動かすタイミングを手動にしたい

  1. [ジオリファレンス] タブ → [自動的に適用] をクリックします。

  2. コントロール ポイント追加後、[ジオリファレンス] タブ → [適用] でラスター データを移動させます。

 

補足

  • ジオリファレンス後のラスター データの座標系には、データフレームの座標系が適用されます。
    データフレームの座標系が未定義となっている場合は、事前に座標系を定義してください。
出典: 国土地理院 地図・空中写真サービス 神戸空港付近の空中写真(2009/04/24 撮影)を加工したもの

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