FAQ ModelBuilder で実現できない処理・機能について

ナレッジ番号:3285 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

ModelBuilder は、一連のジオプロセシング ツールを連結したワークフローを表現したものです。
そのため、ジオプロセシングに関連しない処理については、ModelBuilder では実現できない場合がございます。 この FAQ では、よくお問い合わせいただく、ModelBuilder で実現できない処理・機能について挙げます。

実現できない処理・機能

処理・機能

  • ジオプロセシングでは実行できないマップの出力や印刷などの機能は、ModelBuilder では実現できません。
    ただし、フィーチャの数だけ印刷・出力する操作は、ArcMap の データ ドリブン ページ や ArcGIS Pro の マップ シリーズを利用することで実現可能です。
  • ArcMap の [変換 ツール(国内データ)] ツールボックスのツールは、ModelBuilder での動作をサポートしておりません。
  • ジオメトリ変換ツール等のアドインの機能をモデルに組み込むことはできません。
  • ツールやパラメーターによってはインライン変数 (例: %値%) を使用することができません。
  • ほとんどのジオプロセシング ツールの出力はフィーチャクラスですが、処理結果をレイヤーとして返すものがございます。(例: 属性検索、空間検索、テーブル結合等)
    その場合、ツールの実行方法や、連結するツールによっては意図した結果が得られないことがあります。

反復処理

モデル専用ツールとして用意された反復処理のためのツールを使用することで、反復処理を行うことができます。下記の反復処理については ModelBuilder で実行することができないため、ArcPy などの API を使って反復を行ってください。

大変恐れ入りますが、ArcPy など、ArcGIS の開発 API (プログラミング) に関するお問い合わせは、別途有償の「開発者サポート」にて承っております。保守契約に付随する Esri 製品サポートからは、ご回答差し上げることができません。

<レイヤーの反復>

マップに追加したレイヤー数分処理を行うための反復ツールは用意されていません。ただし、[フィーチャクラスの反復] ツールで代替できる反復処理であれば、ModelBuilder で実現することができます。

ArcPy で実現したい場合、ListLayers メソッドをお使いください。
※ ArcMap での ListLayers メソッドの使用例は、こちらの FAQ などでご確認いただけます。

<フィールドの反復>

1 つのデータに追加されたフィールドの数だけ反復するためのツールは用意されていません。ArcPy で実現したい場合、ListFields メソッドをお使いください。
※ ArcMap での ListFields メソッドの使用例は、こちらの FAQ などでご確認いただけます。

<マップ ドキュメント、プロジェクト等の反復>

ArcMap で扱うマップ ドキュメント (*.mxd) や、ArcGIS Pro のプロジェクト ファイル (*.aprx) については、それらを対象とするジオプロセシング ツールが標準で用意されていません。そのため、それらのファイルの反復をモデルで実現するのは困難です。
※ ArcPy にてマップ ドキュメントに対する処理を反復した例は、こちらのFAQ でご確認いただけます。

補足情報

ArcMap で単一のジオプロセシング ツールを複数回実行する処理は、バッチ処理で代替できる場合があります。
ジオプロセシング ツールのバッチ処理については、以下のドキュメントでご確認ください。

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