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空間検索、空間結合で適切な結果が得られない場合の対処方法

ナレッジ番号:3111 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/09/05

概要

空間検索や空間結合など、複数データの空間的位置関係をもとに解析を行う場合、見た目上は明らかに指定した空間的位置条件に一致していても、その通りの結果が得られないことがあります。その時に確認すべきことや、対処方法を説明します。

確認事項と対処方法

データの座標系および測地基準系に起因

空間検索や空間結合を行う際、処理対象のフィーチャの位置を利用して解析を行います。使用するデータの座標系および測地基準系は統一いただくようお願いいたします。
データの座標系を変更するには、ArcToolbox → [データ管理 ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換] ツールをお使いください。
投影変換の詳細については、 「フィーチャクラス 、シェープファイルの測地基準系や座標系を変更するには?(投影変換)」 または 「ArcGIS Pro: フィーチャクラス、シェープファイルの測地基準系や座標系を変更するには? (投影変換)」でご確認いただけます。

データ フレームの設定によるリアルタイム投影変換を行って測地基準系に起因したずれを解消しても、フィーチャの本来の位置をもとに解析処理を行うため改善されません。上記の [投影変換] ツールを使ってデータの測地基準系の変更を行ってください。

データの形式に起因

シェープ ファイルの場合は、その精度によっては微細なずれが発生することがあります。
その場合、ジオデータベースのフィーチャクラスに変換してから処理をお試しください。
※ フォーマットの変換をするには、コンテンツ ウィンドウで該当のレイヤーを右クリックして [データ] → [データのエクスポート] をクリックするか、カタログ ウィンドウで該当のデータを右クリックして [エクスポート] → [ジオデータベース (シングル) ] などのメニューをクリックします。
※ 新規ファイル ジオデータベースの作成方法は、 「新規ファイル ジオデータベース (*.gdb) の作成方法」 または 「ArcGIS Pro: 新規にフォルダーやシェープファイル、ファイル ジオデータベースを作成する方法」 でご確認いただけます。

データの Z 値に起因

空間検索、空間結合で指定できる空間的位置条件では、2D / 3D を考慮したものがあります。例えば INTERSECT (交差する) やWITHIN_A_DISTANCE (指定範囲内にある) が該当します。Z 値をもつデータを使用しているにも関わらず空間的位置条件で 2D のものを使用している場合は、正しい結果を得ることができません。

フィーチャの形状や検索条件、位置関係に起因

空間検索および空間結合では、様々な位置関係を指定することができます。フィーチャの位置関係と指定した検索条件が一致していないと適切な結果が返りません。
空間的検索条件の選び方については、「空間検索や空間結合で利用する空間的位置条件について」 でご確認いただけます。
なお、複数のフィーチャ上にまたがって位置する位置関係の場合は、空間結合より、[インターセクト] ツールを使って処理したほうが意図した結果が得やすいかもしれません。

検索されるフィーチャの個数が異なる

空間的位置関係を「CLOSEST」(最寄りのフィーチャを取得)に設定している場合は、最寄りの1フィーチャのみ検索することになります。指定範囲内にある複数のフィーチャの情報を取得したい場合は [WITHIN_A_DISTANCE] など、別の情報をご指定ください。

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