FAQ
MODIS 衛星画像の表示方法

ナレッジ番号:3081 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/08/16

概要

NASA の WEB ページから MODIS 衛星画像を撮影時期、撮影場所、衛星画像のプロダクトを設定してダウンロードできます。
MODIS 衛星画像をナチュラルカラー(トゥルーカラー)、擬似ナチュラルカラーで表示したいときには「MOD09」プロダクトをダウンロードしたあと、青(B)バンド、緑(G)バンド、赤(R)バンド、近赤外(IR)バンドを利用して表示します。

本 FAQ で使用する MODIS 衛星画像データ「MOD09.A2016092.0135.006.2016104083745.hdf」
プロダクト:MOD09「MODIS/Terra Near Real Time (NRT) L2 Surface Reflectance, 5-Min Swath 250m, 500m, and 1km」
撮影時期:2016年3月末日頃
撮影場所:日本周辺(本 FAQ では新潟県付近を表示)

ナチュラルカラー(トゥルーカラー)での表示方法

ナチュラルカラー(トゥルーカラー)は、可視光線の波長でカラー合成されますので、人間の目で見た場合とほぼ同じ色合いで表示されます。

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手順

  1. ArcMap にhdf ファイル(MODIS 画像)を追加します。
  2. [サブデータセットの選択] 画面が開きますので、「subdataset 16」 「subdataset 18」 および 「subdataset 19」 バンドを選択して [RGB] レイヤーとして追加にチェックを入れ [OK] ボタンをクリックします。

    Image
    ピラミッド構築のメッセージが複数表示されましたら [はい] をクリックします。 座標系のメッセージが表示されますが、この時点では特に設定は行いません。詳細は注意事項をご参照ください。
  3. [コンテンツ ウィンドウ] にて画像の名前を右クリックして展開して、[Red] [Green] [Blue] のカラーをそれぞれクリックして RGB バンドにそれぞれ「Band1-1 または Band 1」「Band3-1 または Band 4」「Band2-1 または Band 3」バンドを設定します。
  4. 衛星画像にダイナミック レンジ 調整(DRA)を行い、ストレッチをかけます。
    [コンテンツ ウィンドウ] にある衛星画像を右クリック → [プロパティ] で [レイヤ プロパティ] を表示します。
    [レイヤ プロパティ] の [シンボル] タブ → [統計情報] を [現在の表示範囲から] に設定します。

擬似ナチュラルカラーでの表示方法

擬似ナチュラルカラーは、森林といった植生の領域を緑色で強調します(植物は近赤外の波長を強く反射します)。

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手順

  1. ArcMap にhdf ファイル(MODIS 画像)を追加します。
  2. [サブデータセットの選択] 画面が開きますので、「subdataset 16」 および 「subdataset 17」 バンドを選択したあと [RGB レイヤーとして追加] にチェックを入れて [OK] ボタンをクリックします。

    Image 
    ピラミッド構築のメッセージが複数表示されましたら [はい] をクリックします。座標系のメッセージが表示されますが、この時点では特に設定は行いません。詳細は注意事項をご参照ください。
  3. [コンテンツ ウィンドウ] にて画像の名前を右クリックして展開して、[Red] [Green] [Blue] のカラーをそれぞれクリックして RGB バンドにそれぞれ「Band 1-1 または Band 1」「Band 2-1 または Band 2」「Band 1-1 または Band 1」バンドを設定します。
  4. 衛星画像にダイナミック レンジ 調整(DRA)を行い、ストレッチをかけます。
    [コンテンツ ウィンドウ] にある衛星画像を右クリック → [プロパティ] で [レイヤ プロパティ] を表示します。
    [レイヤ プロパティ] の [シンボル] タブ → [統計情報] を [現在の表示範囲から] に設定します。

注意事項

その1 座標系の設定を行うには、一度 MODIS 衛星画像を出力(※)したあとに 投影法を WGS 1984 に定義 してから 位置あわせ をおこないます。
※[コンテンツ ウィンドウ]にある画像を右クリック → [データ] → [データのエクスポート]

その2 MODIS 衛星画像は、大気中に水蒸気やエアロゾル(浮遊粒子)が大量に存在することで、ピクセル値が負数となる場合があります。
そのため NDVI 指数の計算(IR - R / IR + R)など、バンド間で演算を行う際には、あらかじめ負数のピクセルを除去してから演算を行ってください。
※この操作は衛星画像をシングルバンドで ArcMap に追加してから行ってください。

(負数のピクセルを除去する方法)
・ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [マップ代数演算] → [ラスター演算 (Raster Calculator)] ツール
条件式例:SetNull("画像" <= 0,"画像")

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