FAQ
国土地理院が公開している植生指標(NDVI)データの使用方法
ナレッジ番号:2741 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
NDVI データについて
ArcGIS Desktop では、衛星データから植生指標(NDVI)データを作成出来ますが、国土地理院では国土環境モニタリングとして2種類の植生指標(NDVI)データを無償公開していますので、本 FAQ ページではそちらのデータの操作の例をご案内します。
250m 植生指標(NDVI)データ
Terra衛星に搭載されているMODISセンサーのチャンネル1および2から作成したものです。月ごとのデータが公開されており2004年4月分以降2012年までのデータを利用出来ます。
1km 植生指標(NDVI)データ
NOAA 衛星に搭載されているAVHRRセンサーのチャンネル1および2から作成したものです。月ごとのデータが公開されており 1997年4月分以降2007年12月までのデータを利用出来ます。
データは以下のURLよりダウンロードすることが出来ます。
https://www.gsi.go.jp/kankyochiri/ndvi-download.htmlデータの操作例
250m植生指標(NDVI)データをダウンロードした場合
- ダウンロードしたファイルは圧縮されています。ファイルを解凍すると「XXXXXX-NDVI_250.raw」が展開されます。このままでは ArcMap で表示出来ませんので、ヘッダーファイル(rawファイルと同名で拡張子が .hdr)をテキスト エディタ等で作成します。この時、ヘッダーファイルは raw ファイルと同じフォルダに配置します。
- 利用する項目は以下の通りです。
- BYTEORDER データの並び順 インテル型(I)かモトローラ型(M)を指定します
- LAYOUT データの並び BIL, BSQ, BIP を指定します
- NROWS 一列に格納されているピクセル数を指定します
- NCOLS 行の総数を指定します
- NBANDS バンド数を指定します
- NBITS データのビット数を指定します
- ULXMAP データの左上X座標値を指定します
- ULYMAP データの左上Y座標値を指定します
- XDIM 1ピクセルあたりのXディメンションを指定します
- YDIM 1ピクセルあたりのYディメンションを指定します
- DATUM 投影法を指定します
- データの仕様がダウンロードページにありますので参照してパラメータを設定します。
- BYTEORDER I
- LAYOUT BIL
- NROWS 14400
- NCOLS 14400
- NBANDS 1
- NBITS 8
- ULXMAP 120.0
- ULYMAP 50.0
- XDIM 0.002083333333
- YDIM 0.002083333333
- DATUM JGD2000
- hdrファイルを作成したら、エクスプローラーからArcMapにXXXXXX-ndvi.rawをドラッグ アンド ドロップするか、カタログウィンドウからファイルを開きます。
- データが表示されると、不明な空間参照ダイアログが出現します。データにはまだ空間参照が定義されていないので定義する必要があります。
ArcToolbox→ [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影法の定義] にて定義します。
- 入力データセット、またはフィーチャクラスには表示している画像をドロップダウンリストから選択します。
座標系は、ArcGIS10の場合、選択ボタンから日本周辺の地理座標系から日本測地系2000(JGD 2000)を選択して処理を実行します。
ArcGIS10.1以降の場合は、[ここに検索文字列を入力]に[日本測地系]と入力して検索し、検索結果から日本測地系2000(JGD 2000)を選択して処理を実行します。 - 処理が終了したら、ArcMapに新規ドキュメントを開きデータを表示します。
不明な空間参照ダイアログは出現せず、右下にカーソルの座標値も表示されていることを確認出来ます。
XXXXXX-NDVI_250.raw データの場合
データの位置の確認
空間参照されたデータが正常な場所にあるかどうかを確認するために、ESRI ジャパンが提供している全国市区町村界データを利用します。
操作例
- 以下のURLより zip ファイルをダウンロードします。
http://www.esrij.com/products/gis_data/japanshp/japanshp.html - ダウンロードしたファイルを解凍し、ArcMap に追加します。
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