FAQ
XY 座標値を持つテーブルをポイントに変換する方法

ナレッジ番号:2541 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

説明

テーブルのデータに含まれる座標値 (XY 座標値など) を ArcMap のポイントとして取り込み、シェープファイル、またはジオデータベースのフィーチャクラスに変換することが可能です。

  Image

対応テーブル データ

  • XLS , XLSX (MS Excel)
  • DBF (dBASE)
  • テキストファイル (txt, csv)
  • MDB (MS Access)
  • ジオデータベースのテーブル

ArcGIS ではテーブル名やフィールド名に関して制限事項があります。制限事項に該当するテーブル データの場合は、対応テーブル データでもポイント データが正しく出力されないことがあります。以下のリンクをご覧いただき、制限事項に該当しないテーブル データをご用意ください。
テーブルのフィールド名およびテーブル名に関する制限事項

手順

ここでは、Excel シートに含まれる XY 座標値をポイントにする例を紹介します。

方法 1

  1. [カタログ] ウィンドウで Excel ファイルを展開し、シートを右クリックします(ArcGIS ではテーブル データはワークシートごとに認識しますので、Excel ファイルのように複数のワークシートで構成されているテーブル データの場合は座標値を入力したワークシートを選択します )  。
  2. [フィーチャクラスの作成] → [XY テーブルから] をクリックします。
    Image
  3. 表示されるダイアログで [X フィールド] と [Y フィールド] を入力します。値が緯度・経度の場合は、経度を X フィールドに、緯度を Y フィールドに設定します。
  4. [入力座標の座標系] ボタンをクリックします。
    Image
  5. [空間参照プロパティ] ダイアログで、対応する座標系を選択します。必要に応じて、以下の図では「日本測地系2000(JGD2000)」を選択していますが、ダイアログ上のテキスト入力欄で名称の一部を入力すると、選択がしやすくなります。選択後は [OK] ボタンでダイアログを閉じます。
    Image
  6. [出力] 欄で、出力ファイルの形式、保存場所、名称を入力します。ダイアログ右側のフォルダーのボタンをクリックすると、[データの保存] ダイアログが表示され、ファイルの種類を選択することができます。
  7. [OK] ボタンをクリックします。処理が開始します。
    Image
  8. [カタログ] ウィンドウを確認すると、指定の場所にファイルが作成されます。マップにドラッグすると、データを読み込むことができます。
    Image

方法 2

  1. [ファイル] メニュー → [データの追加] → [XY データの追加] をクリックします。  
    Image
  2. [XY データの追加] の参照  Image ボタン から座標値を入力したワークシートを選んで選択します。 (ArcGIS ではテーブルデータはワークシートごとに認識しますので、Excel ファイルのように複数のワークシートで構成されているテーブル データの場合は座標値を入力したワークシートを選択します。 )  
    Image
  3. [XY 座標のフィールドを指定] にて、X 座標値(経度)を持つフィールドを [X フィールド] 、Y 座標値(緯度)を持つフィールドを [Y フィールド] にて選択します。
  4.  [入力座標の座標系] でデータの座標系を設定します。 [編集] ボタンをクリックし、ワークシートに含まれる XY 座標値と一致した座標系を選択し、[追加]をクリックし、[OK] をクリックして [空間参照プロパティ] を閉じます。
  5. [XY データの追加] ダイアログで [OK] をクリックすると、 XY 座標値がイベント レイヤーに変換されます。   
    Image
  6. イベント レイヤ ーは一時的なファイルですので、シェープファイルまたはジオデータベースのフィーチャクラスとして保存したい場合は、ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウで [XY データの追加] により追加されたイベント レイヤーを右クリック → [データ] → [データのエクスポート] からシェープファイルまたはジオデータベースのフィーチャクラスとして保存してください。
    Image

注意点

投影座標系の座標値で、[距離単位] が [メートル] 以外の単位を使用している場合、手順4の [空間参照プロパティ] の [変更] をクリックし、[距離単位] を変更する操作が必要です。同様に、地理座標系の座標値で [角度単位] が [Degree] (度) 以外の単位を使用している場合も、手順4の [空間参照プロパティ] の [変更] をクリックし、[角度単位] を変更する操作が必要です。

Image

Image

補足情報 

テーブル データの XY 座標値がもつ座標系とユーザーが使用したい座標系が異なる場合は、一旦 XY 座標値と一致する座標系を設定して、ポイントデータを作成してから、ArcToolBox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [フィーチャ] → [投影変換] を使用して、ポイント データを投影変換してください。

関連する質問

メタデータ

機能

種類

製品

バージョン