FAQ
投影法の定義と投影変換の違いは?
ナレッジ番号:1578 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
「投影法の定義」と「投影変換」は混同されやすいですが、2つは異なる操作です。
投影法(座標系)の定義とは?
説明
データの座標系が、未定義 (座標系が 「Unknown 」 と表示される)のデータに対し、どの座標系を定義するかを設定することです。
定義する座標系は、データの持つ座標値に一致するものでなくてはなりません(緯度経度の座標値を持つデータに、平面直角系や UTM 系の座標系を定義することはできません。)
データの持つ座標値がどの座標系かわからない場合は、データの提供元にご確認ください。
投影法の定義を行った場合、データに投影法の情報が定義されますが、データ自体が持つ座標値は変わりません。
投影法の定義をする場合
- 投影法が未定義の場合
- 正しい投影法が定義されていない場合に正しい座標系を設定する場合
- 標準地域メッシュの座標系を変更する場合
- 震災発生後にWGS1984で取得したデータをJGD2011に変換する場合
関連FAQ:
2011 年以降に JGD 2000 や WGS 1984 で座標値を取得したデータを JGD2011 に投影変換すると位置がずれる
使用するツール
ArcToolbox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影法の定義]
投影変換(座標変換)とは?
説明
データをある任意の座標系から別の座標系に変換します。
例:「地理座標系( 緯度経度)」 →「平面直角座標系」投影変換では、入力データの持つ座標値を変換先の座標系の座標値に数学的計算などにより変換します。このため、投影法の定義とは異なり、投影変換では同じ地点でも座標値が変わります。
投影変換は、投影法の定義をされていないデータに対して行うことができません。
「日本測地系(GCS_Tokyo)」 → 「世界測地系(日本測地系 2000, GCS_JGD_2000)など」のような測地系が異なる座標系に変換する場合は、[投影変換] ツールのダイアログ ボックスの [地理座標系変換(オプション)] にて地理座標系変換の設定が必要です。
地理座標系変換の例
- 日本測地系(GCS_Tokyo) ←→ 日本測地系 2000 (GCS_JGD_2000) : Tokyo_To_JGD_2000_NTv2
- 日本測地系 2000 (GCS_JGD_2000) ←→ 日本測地系 2011(GCS_JGD_2011) : JGD_2000_To_JGD_2011_NTv2_1
投影変換する場合
- 既に正しい投影法が定義されているデータを別の投影法に変換する場合
使用するツール
- ベクター データの場合: ArcToolbox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換]
- ラスター データの場合: ArcToolbox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [ラスター] → [ラスターの投影変換]
投影変換をすべき状況で投影法の定義をした場合に起こる問題
投影変換すべき状況で、投影法の定義をした場合、データ自体の変換は行われていませんので、データに定義されている座標系とデータのもっている座標値が一致しなくなり、以下のような現象が発生します。
- 重なるはずのマップが重ならない(正しい位置に表示されない。)
- 他のマップと比べ非常に離れた位置に表示される、小さすぎたり、大きすぎて描画されていても見えない(全体表示や拡大しないとデータが表示されない。)
- [投影変換] ツールによって投影変換ができない(範囲が違うという旨のメッセージが表示される。)
- 座標値の表示が想定と異なる。
(例) 平面直角系や UTM 系の座標系のデータに地理座標系 (緯度経度) を定義されている場合
[ 36012.111 -139555.333 度 (10進) ]
座標系が未定義のデータを平面直角座標系のデータに変換する手順の一例
- 未定義のデータの座標系( 測地系含む) を確認します。不明な場合は、データの提供元に確認します。
- 未定義のデータに対して座標系の定義を行います。
ArcToolbox の [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影法の定義] - 座標系の定義ができましたら、次に投影変換を行います。
ArcToolbox の [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換]
[投影変換] ツールのダイアログ ボックスにて、該当する平面直角系を指定します。
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