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2011 年以降に JGD 2000 や WGS 1984 で座標値を取得したデータを JGD2011 に投影変換すると位置がずれる

ナレッジ番号:3015 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/09/28

現象

2011 年以降の測量成果を基に JGD 2000 や WGS 1984 で座標値を取得したデータを以下のツールにて、地理座標系変換を「JGD_2000_TO_JGD_2011_NTv2_1」を指定し、JGD2011 に投影変換します。

 ArcToolbox  → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影変換] 

その結果と、もともと JGD2011 で作成されたデータと重ね合わせて比較するとずれが生じます。

理由

JGD2011 は2011 年に発生した東北地方太平洋沖地震による地殻変動を考慮した測地系です。

このため、震災以前の測量成果で測地系が JGD 2000 やWGS 1984 で作成されたデータを JGD 2011 に変換する場合は、JGD_2000_TO_JGD_2011_NTv2_1 で変換が必要です。

しかし、震災以後の測量成果で、測地系が JGD 2000 や WGS 1984 で作成されたデータについては、データに格納された座標値は震災により既に移動した地点での座標値ですので、JGD_2000_TO_JGD_2011_NTv2_1 で変換を行うとずれてしまいます。

回避方法

JGD 2000の場合

  1. JGD 2000で座標値を取得したデータがいつの測量成果を基に作成されたかどうかをデータの入手元に確認します。
  2.  2011 年以降の測量成果を基に作成されたデータの場合、JGD 2011 に変換する場合は [投影変換] ツールではなく [投影法の定義] ツールを使用して投影法を定義し直します。 ArcToolbox  → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [投影法の定義]
  3. ArcGIS 10.5 以降をお使いの場合は、[投影変換] ツールを実行し、その際に [地理座標系変換] を「JGD_2000_to_JGD_2011_2_NULL」に設定することでも同様の操作ができます。

WGS 1984の場合

  1. WGS 1984 で座標値を取得したデータがいつの測量成果を基に作成されたかどうかをデータの入手元に確認します。
  2.  2011 年以降の測量成果を基に作成されたデータの場合以下のFAQにてサンプル地理座標系変換の「 JGD_2011_To_WGS_1984_2011」をダウンロードし、[投影変換] ツールでこの地理座標変換を使用してください。 WGS1984に関連する地理座標系変換について

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