FAQ
ArcGIS Pro : データの座標値から座標系を推測する方法

ナレッジ番号:4035 | 登録日:2023/06/15 | 更新日:2024/11/21

概要

GIS データにはデータが存在する範囲を座標値で示した情報があります。
座標系によっては、表示される座標値に特徴があるため座標値の値を確認することで、データがどの座標系の座標値を持っているかということをある程度推測することができます。

※この FAQ では各座標系が持つ座標値の傾向から座標系を推測する方法をご紹介します。
この方法を使用してもデータの座標系を特定できない場合があります。
正しい座標系を確認するには、データの作成元にお問い合わせいただくかデータのメタデータをご確認ください。

範囲の確認方法

[コンテンツ] ウィンドウから確認する場合

[コンテンツ] ウィンドウにて、レイヤーを右クリック → [プロパティ] から、[レイヤー プロパティ] を表示します。
表示された [レイヤー プロパティ] にて、[ソース] タブの [範囲] の値を確認します。



[カタログ] ウィンドウから確認する場合

[カタログ] ウィンドウにて、シェープファイルまたはジオデータベース フィーチャクラスを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
表示された[プロパティ] の [ソース] タブの [範囲] を確認します。


 

範囲から UTM 座標系、平面直角座標系、地理座標系を推測する

日本のデータにおいて、UTM 座標系、平面直角座標系、地理座標系には以下のような特徴があります。

座標系
 
座標値の特徴
 
座標値の例 (北海道札幌市)※
X 座標値 ※2 Y 座標値 ※2 
UTM座標系 X 座標が正 6 桁、Y 座標が正 7 桁 528,557 m 4,768,493 m
平面直角座標系 座標値にマイナス(-)が含まれている場合がある -102,882 m 89,647 m
地理座標系 X 座標値が120°~150° 程、Y 座標値が 20°~40° 程 141.3 ° 43.0 °

※1 この表の例の座標値は、UTM 座標系 第 54 帯 N (JGD 2011)、平面直角座標系 第 11 系 (JGD 2011) の座標値です。地理座標系 (測地系) は、JGD 2011 です。
※2 平面直角座標系は原点を通る子午線が X 軸となります。

どの地理座標系 (測地系) かを推測する

座標値から地理座標系 (測地系) を推測することはできません。データの作成元にお問い合わせいただく必要があります。

メタデータ

機能

種類

製品

バージョン