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カスタム コンポーネントの Category および Caption プロパティ情報の取得

ナレッジ番号:5262 | 登録日:2023/07/26 | 更新日:2024/11/21

サマリ

Visual Studio で、カスタム コンポーネントがどのように作成されるかによって、コード ベースで、Category および Caption プロパティ情報の取得は、コード基準で異なって見えます。このトピックでは、カスタム コンポーネントを作成する方法として、コンポーネント オブジェクト モデル(COM)を実装する方法と、ESRI ベース クラスを実装する方法について説明します。

内容


カスタム コンポーネントの Category および Caption プロパティ情報の取得

操作を始める前に、次の仮定について確認してください。

  • ArcGIS Desktop カスタム コンポーネント(以降カスタム コンポーネント)が、COM インタフェースまたは ESRI ベース クラス の実装に基づいて、Visual Studio で作成されています。
  • このトピックにおけるカスタム コンポーネントは、ArcGIS Desktop アプリケーション(ArcMap、ArcGlobe、ArcScene、または ArcCatalog)の [ユーザー設定] ダイアログ ボックスに表示され、ArcGIS Desktop のグラフィカル ユーザ インタフェース(GUI)に追加したり、削除したりすることができます。一般的に、これらのタイプのカスタム コンポーネントには、ボタン、ツール、ツールバーがあります。[ユーザー設定] ダイアログ ボックスには表示されず、このトピックとは関連性のないカスタム コンポーネントとしては、エクステンション、ドッカブル ウィンドウ、テーブル オブ コンテンツ(TOC)などがあります。 

Image

Category および Caption プロパティ情報の取得

Category および Caption プロパティ情報を取得すると、カスタム コンポーネントのユーザは、[ユーザー設定] ダイアログ ボックスに表示されるどのカスタマイゼーションを ArcMap GUI に追加すべきかが分かります。このセクションでは、両方のコーディングの方法を用いて、関連情報を取得する方法について説明します。

実装された COM インタフェースの使用

COM インタフェース クラスの実装によって生成されたカスタム コンポーネントの Category および Caption 情報は、通常 Category および Caption メソッドで見つけることができます。

public string Caption
{
    get
    {
        return "Caption ArcMapClassLibrary_Implements";
    }
}

public string Category
{
    get
    {
        return "Developer Samples";
    }
}

Public ReadOnly Property Caption() As String Implements ESRI.ArcGIS.SystemUI.ICommand.Caption
    Get
        Return "Caption ArcMapClassLibrary_Implements"
    End Get
End Property

Public ReadOnly Property Category() As String Implements ESRI.ArcGIS.SystemUI.ICommand.Category
    Get
        Return "Developer Samples"
    End Get
End Property

ESRI ベース クラスの使用

ESRI ベース クラスによって生成されたカスタム コンポーネントの Category および Caption 情報は、通常クラスのコンストラクタで見つけることができます。VB.NET では MyBase.m_category および MyBase.m_caption プロパティに、C# では base.m_category および base.m_caption プロパティにその情報が含まれます。

public Command1()
{
    base.m_category = "Developer Samples";
    base.m_caption = "Caption ArcMapClassLibrary_BaseCommand";
    base.m_message = "Message - ArcMapClassLibrary_BaseCommand";
    base.m_toolTip = "Tooltip - ArcMapClassLibrary_BaseCommand";
    base.m_name = "Name - ArcMapClassLibrary_BaseCommand";
    //Additional code occurs here ...
}
Public Sub New()
    MyBase.New()
    
    MyBase.m_category = "Developer Samples"
    MyBase.m_caption = "Caption ArcMapClassLibrary_BaseCommand"
    MyBase.m_message = "Message - ArcMapClassLibrary_BaseCommand"
    MyBase.m_toolTip = "Tooltip - ArcMapClassLibrary_BaseCommand"
    MyBase.m_name = "Name - ArcMapClassLibrary_BaseCommand"    
    'Additional code occurs here ...    
End Sub

参照:

カスタム コンポーネントの導入

セットアップ プロジェクトを使用したカスタム コンポーネントの導入方法

COM コンポーネント カテゴリおよび COM 相互運用機能をカスタム コンポーネントで使用する方法

ESRIRegAsm ユーティリティ


この文書は、ArcObjects Help for .NET Developers 内のトピック Obtaining the Category and Caption property information of a custom component を元に翻訳したものです。

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