FAQ
空間的位置条件に一致したフィーチャの属性を結合したい (空間結合ツール)

ナレッジ番号:3403 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2025/09/30

概要

2 つのフィーチャを用いて空間的検索を行い、検索されたフィーチャの属性を付与したり、検索されたフィーチャの個数や属性の平均を取得する処理を空間結合と言います。 

ArcMap をお使いの場合は、[コンテンツ] ウィンドウの [属性の結合とリレート] → [結合] でも空間結合を行うことができます。ただしその方法はジオプロセシング ツールを用いないため Python や ModelBuilder で利用することはできません。また、指定できる空間的位置条件が限定されます。
参考 FAQ: ポリゴンと重なるポイントの情報を取得する方法 (属性の結合とリレート) 

ArcGIS Pro をお使いの場合、 [空間結合] ツールを使用します。 

手順

ArcMap の場合

  1. ArcToolbox から [空間結合] ツールを起動します。
  2. ツールの各パラメーターを設定します。
    • ターゲット フィーチャ: 空間検索の基準となるフィーチャ。検索の空間的範囲はこのフィーチャのジオメトリによって決定され、出力フィーチャのジオメトリとなります。
    • 結合 フィーチャ: 空間検索対象となるフィーチャ。
    • 出力フィーチャ: 出力データの保存場所と名称。
    • 結合方法: ターゲット フィーチャのレコードに対する出力フィーチャのレコード数を指定します。
      検索されたフィーチャ数のカウントをする場合は、デフォルトの 「1対1の結合 (JOIN_ONE_TO_ONE)」 を選択します。
      検索されたターゲット フィーチャの数分レコードを出力する場合は「1対多の結合 (JOIN_ONE_TO_MANY)」 を選択します。
    • すべてのターゲット フィーチャを保持する: チェックを外すと、結合 フィーチャに含まれないターゲット フィーチャが除外され出力されます。
    • 結合フィーチャのフィールドマップ: 出力フィーチャクラスに対してフィールドを追加・削除する際に使用します。
    • マッチ オプション: 空間的位置条件を指定します。
    • 検索範囲: 「交差する (INTERSECT)」、「一定距離内にある (WITHIN_A_DISTANCE)」など一部のマッチ オプションを選択した際に使用します。
  3. ツールを実行します。
    Image

ArcGIS Pro の場合

  1. [解析] タブ → [ツール] をクリックし、[ジオプロセシング] ウィンドウを表示します。
  2. [ジオプロセシング] ウィンドウ上部にある [ツールの検索] で「空間結合」と検索し、[空間結合] ツールをクリックします。
  3. ツールの各パラメーターを設定します。
    • ターゲット フィーチャ: 空間検索の基準となるフィーチャ。検索の空間的範囲はこのフィーチャのジオメトリによって決定され、出力フィーチャのジオメトリとなります。
    • フィーチャの結合: 空間検索対象となるフィーチャ。
    • 出力フィーチャクラス: 出力データの保存場所と名称。
    • 結合方法: ターゲット フィーチャのレコードに対する出力フィーチャのレコード数を指定します。
      検索されたフィーチャ数のカウントをする場合は、デフォルトの 「1 対 1 の結合」 を選択します。
      検索されたターゲット フィーチャの数分レコードを出力する場合は「1 対多の結合」 を選択します。
    • すべてのターゲット フィーチャを保持: チェックを外すと、結合 フィーチャに含まれないターゲット フィーチャが除外され出力されます。
    • マッチ オプション: 空間的位置条件を指定します。
    • 検索範囲:「インターセクト」、「一定距離内にある」など一部のマッチ オプションを選択した際に使用します。
  4. ツールを実行します。

各種マッチ オプションの詳細については以下のヘルプをご参考ください。
空間結合 (Spatial Join) (解析)—ArcGIS Pro | ドキュメント
空間条件で選択: 図の例—ArcGIS Pro | ドキュメント

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