FAQ ポリゴンと重なるポイントの情報を取得する方法 (属性の結合とリレート)

ナレッジ番号:1544 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/11/15

説明

ポリゴンと重なるポイントの属性をポリゴンに持たせる、またはポリゴンと重なるポイントの属性をポイントに持たせるには「空間的位置関係に基づき、他のレイヤからテーブル データを結合」で行ないます。

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ポリゴンと重なるポイントの属性をポリゴンに持たせる方法(その1)

ポリゴンに対してもっとも近いポイントの属性を付与し、さらにはポイントまでの距離を属性として追加します。

手順

  1. ArcMap にポイント データと、ポリゴン データを追加します。

  2. ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウで、ポリゴン データを右クリックし、[属性の結合とリレート] → [結合] を以下の設定で行ないます。(ArcGIS 9.x の場合は、[テーブル結合とリレート] → [テーブル結合] を以下の設定で行ないます。)

  3. [このレイヤへのテーブル結合の対象は?]
    「空間的位置関係に基づき、他のレイヤからテーブル データを結合」を選択します。

    [結合対象レイヤを選択、または、ディスクから空間データを読込みます]
    「ポイントデータ」を指定します。 

    [結合オプション:]
    [各ポリゴンに、そのポリゴン境界と最近隣関係にあるすべてのポイントの属性を与え、distance フィールドにポリゴン境界とポイントの距離をターゲットレイヤの単位で格納します。] を選択します。

    [作業後のデータは新規レイヤに保存されます。:]
    任意の出力場所を指定します。

テーブル結合で作成されたポリゴン データの属性テーブルには、ポリゴンに重なるポイント データの属性が付加されています。 (但し、複数のポイントが1つのポリゴンに含まれる場合は、番号が一番小さい FID を持つポイントの属性が付与されます。) 

空間結合については、以下の ArcGIS Desktop ヘルプの記述もご参考ください。
  
「位置によるフィーチャ属性の結合について」

 

ポリゴンと重なるポイントの属性をポリゴンに持たせる方法(その2)

ポリゴンに含まれる複数のポイントの集計を行い、数値属性の合計値や平均値を算出します。さらに、ポリゴン内に含まれるポイントの数を求めることができます。

手順

  1. ArcMap にポイント データと、ポリゴン データ を追加します。

  2. ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウで、ポリゴンデータを右クリックし、[属性の結合とリレート] → [結合]を以下の設定で行ないます。(ArcGIS 9.x の場合は、[テーブル結合とリレート] → [テーブル結合] を以下の設定で行ないます。)

  3. [このレイヤへのテーブル結合の対象は?]
    「空間的位置関係に基づき、他のレイヤからテーブル データを結合」を選択します。

    [結合対象レイヤを選択、または、ディスクから空間データを読込みます]
    「ポイントデータ」を指定します。

    [結合オプション:]
    「各ポリゴンの属性テーブルに、そのポリゴン内に含まれるポイント フィーチャの数値属性の集計値を追加します。また、新規フィールド「Count」に各ポリゴンに含まれるポイントフィーチャの数を格納します。」を選択します。

    「属性を集計する方法は?」部分において [平均] など希望する集計方法にチェックを入れます。

    「作業後のデータは新規レイヤに保存されます。」 部分で新規に作成するデータの場所と名称を入力します。
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テーブル結合により作成されたポリゴンのデータの、「Count_」フィールドに格納されている値が、「ポリゴンデータ」と重なっている、「ポイントデータ」の個数となります。例えば平均を選択された場合には、「Avg_」で始まるフィールドに集計されたポイントの属性の平均値が格納されます。


ポイントと重なるポリゴンの属性をポイントに持たせる方法(その3)

手順

  1. ArcMap にポイント データと、ポリゴン データを追加します。 
     
  2. ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウで、ポイントデータを右クリックし、[属性の結合とリレート] → [結合] を以下の設定で行ないます。(ArcGIS 9.x の場合は、[テーブル結合とリレート] → [テーブル結合] を以下の設定で行ないます。) 
  3. [このレイヤへのテーブル結合の対象は?]  部分で [空間的位置関係に基づき、他のレイヤからテーブル データを結合] を選択します。  

    ・[結合するレイヤを選択、または、ディスクから空間データを読込みます] で、ポリゴンデータを指定します。

    ・[各ポイントに・・・] の部分で、[ポイントを含む] ( 「包含」)にチェックします。 なお包含の場合には、複数のポリゴンの属性がポイントと重なる場合には、最初に検知されたポリゴンの属性のみが結合されますのでご注意ください。

    ・[作業後のデータは新規レイヤに保存されます] の部分で新規に作成するデータの保存先と名称を入力します。
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以上の操作により重なる他のレイヤーの属性を持たせることができます。

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