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ArcGIS Pro: 日影の生成範囲をデータとして作成したい (シャドウ ボリューム他) (3D Analyst)

ナレッジ番号:3323 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

ArcGIS では、3D データと特定の日時を指定して、その時点の影をマルチパッチとして作成することができます。
その処理を行うには、3D Analyst のライセンスで実行できる [シャドウ ボリューム (Sun Shadow Volume)] ツールを使用します。
作成されたマルチパッチ レイヤーに対してシンボルや透過設定を行うことで、シーンにて下図のように表示することができます。
さらに、作成されたマルチパッチは影の生成日時を属性として保持します。それをもとに影の生成シミュレーションを行ったり解析処理を行うことが可能です。

影が生成される頻度をラスター データのセル値で表現したい場合、[シャドウ頻度 (Sun shadow Frequency)]ツールを使用します。

手順

シャドウ ボリューム

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウを表示し [ツールボックス] タブ → [3D Analyst ツール] → [可視性] → [シャドウ ボリューム (Sun Shadow Volume)] ツールを起動します。
  2. 以下のように、各パラメーターを設定します。
    • 入力フィーチャ: 影のモデリングに使用するマルチパッチ。または立ち上げ設定を行ったラインやポリゴン。
    • 開始日時: 影を生成する基準となる日時。
    • 出力フィーチャクラス: 作成するマルチパッチの保存場所と名称。
    • タイム ゾーン:影を生成する日時のタイムゾーン。
      その他のパラメーターについては任意ですが、詳細についてはヘルプでご確認ください。
  3. [実行]ボタンをクリックして処理を開始します。
  4. 必要に応じ、作成されたマルチパッチ レイヤーのシンボルや透過度を変更します。

シャドウ頻度

  1. [ジオプロセシング] ウィンドウを表示し [ツールボックス] タブ → [3D Analyst ツール] → [可視性] → [シャドウ頻度 (Sun shadow Frequency)] ツールを起動します。
  2. 以下のように、各パラメーターを設定します。
    • 入力フィーチャ: 影を生成する (または日光を遮る) 元となるマルチパッチ フィーチャ。
    • 地表サーフェス: 解析範囲の位置、高度を指定するためのサーフェス。(DEM,ラスター データ)
    • 出力陰影ラスター: 作成するラスターの保存場所と名称、フォーマット。
    • 出力セルサイズ: 作成するラスターのセルサイズ。
    • 開始日時: 影を生成する基準となる日時。
      その他のパラメーターについては任意ですが、詳細についてはヘルプでご確認ください。
  3. [実行] ボタンをクリックし、処理を開始します。
    処理が終わると、影が生成頻度をセル値として格納したラスターが作成されます。入力フィーチャの周辺ほど影が生成されやすい傾向にあることがわかります。

補足

[シャドウ ボリューム] ツールで作成したマルチパッチの範囲は地表下まで及びます。必要に応じてサーフェス レイヤーなどで地表下を隠すか、地表下より下の部分を切り取ってお使いください。

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