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ArcGIS Pro: ModelBuilder にてフルパスからフォルダー パス、ファイル名、拡張子を取り出して使用する (パスの解析)

ナレッジ番号:3275 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

ModelBuilder 専用ツール [パスの解析] を使うと、フルパスを元に、フォルダー パス、拡張子付きファイル名、拡張子なしのファイル名、拡張子を取り出すことができます。このページでは [パスの解析] ツールの使用例を紹介します。

説明

フォルダーに複数の TIFF ラスター データがあります。これを ModelBuilder の反復処理を使用してポリゴンに変換しようとして、モデルを作成しました。

行いたい処理のイメージ

作成したモデル

 

このモデルを実行すると、「名前に無効な文字があります」というエラーが発生しました。[ラスター → ポリゴン] ツールの出力フィーチャクラス名が拡張子付きの「raster1.tif」になっていて、フィーチャクラス名にピリオドを使用できないことからエラーが発生しています。

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そこで次の手順で、[パスの解析] ツールを使用して拡張子を含まない名前で出力するようにモデルを変更して、希望通りの処理ができるようになりました。

手順

  1. モデルに [パスの解析] ツールを追加します。


     
  2. [ラスターの反復] ツールが出力するラスターを [パスの解析] ツールの [入力値] として指定します。




     
  3. [パスの解析] ツールをダブルクリックで開いて、[解析タイプ] パラメーターに [ファイル名] を指定します。


     
  4. [ラスター → ポリゴン] ツールより前に [パスの解析] ツールの処理が完了している必要があるので、[前提条件] の関係づけをします。




     
  5. [ラスター → ポリゴン] ツールが出力するフィーチャクラス名に [パスの解析] ツールの結果を使用するように、インライン変数で指定をします。




     
  6. これでモデルの変更が完了しました。モデルを実行するとエラーなく動作して、期待通りの結果が出力されました。

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※ ModelBuilder に関するお問い合わせにつきましては、関連情報の「サポートサービスのお問い合わせに関する留意事項」をご確認ください。

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