FAQ
ArcGIS Pro: データに問題がないかどうかをチェックし、修復したい (ジオメトリの修正)
ナレッジ番号:3193 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
説明
ジオデータベースやシェープファイルなどのデータが破損していると、エラーが発生する場合があります。
データが破損する原因として以下のようなことがあります。- 編集を保存中にコンピュータが強制終了した時
- 不正なジオメトリを追加した時
- ArcGIS 以外のソフトウェア( Excel 等)で編集した時 など
データが破損していると考えられる場合には、[ジオメトリのチェック (Check Geometry)] ツールを使用してジオメトリ (フィーチャの図形形状)に問題があるかどうかを確認できます。
また、ジオメトリに問題が見つかったら、 [ジオメトリの修正 (Repair Geometry)] ツールで修正が可能です。
[ジオメトリのチェック] ツール
以下の手順でジオメトリのチェックを行います。結果をテーブルとして作成することができます。
- [ArcToolbox] → [データ管理 ツール] → [フィーチャ] → [ジオメトリのチェック (Check Geometry)] ツールを起動します。
- 以下のように各パラメーターを設定します。
- 入力フィーチャ: 処理対象のデータ。
- 出力テーブル: チェック結果を格納するテーブルの保存先と名称。
- 整合チェック方法: チェック方法について、[Esri] と [OGC] のいずれかから選択。
- [実行] ボタンで処理を開始します。
- 出力されたテーブルの内容を確認します。問題がない場合は、レコードが追加されていない空のテーブルが作成されます。 問題が検出された場合は、テーブル内にフィーチャの ID と問題の原因が表示されます。
ジオメトリの問題の詳細やチェック方法については、 ツールのヘルプを参照してください。
[ジオメトリの修正] ツール
ジオメトリのチェックにより問題が見つかった場合は、[ジオメトリの修正] ツールにて、ジオメトリの修正をします。
[ジオメトリの修正] ツールは、実行しますとデータが上書きされますので、データのバックアップ作成いただくことをお勧めします。- ArcToolbox → [データ管理ツール] → [フィーチャ] → [ジオメトリの修正 (Repair Geometry)] ツールを起動します。
- 以下のように各パラメーターを設定します。
- 入力フィーチャ: 修正対象のデータ。
- NULL ジオメトリを含むフィーチャを削除: ジオメトリがないフィーチャを削除する場合はチェック。
- 整合チェック方法: チェック方法について、[Esri] と [OGC] のいずれかから選択。
- [実行] をクリックし、処理を開始します。
上記の方法で改善されない場合
- データをエクスポートします。 [コンテンツ] ウィンドウにてデータを右クリック → [データ] → [フィーチャのエクスポート] から、別データとして出力してください。
- データがネットワーク上にある場合は、ローカルにコピーしてください。ローカルにあるデータの場合は、データを「C:\GISdata」の下などの浅い階層にコピーして再度お試しください。
- 属性テーブルのフィールド名を確認してください。
- フィールド名の制限全般については、 テーブルのフィールド名およびテーブル名に関する制限事項 でご確認ください。
- シェープファイルの場合はフィールド名に対して10バイトの制限があります。詳細は シェープファイルの文字コードに関する注意でご確認ください。
- シェープファイルをご利用の場合は、.shp, .dbf .shx. 以外のファイルを削除し、すべてのインデックス、空間情報、メタデータファイルを Windows のエクスプローラから削除します。
※ファイルを削除する前には、データのバックアップをお取りいただくことをお薦めします。 - 他の PC でも問題のあるシェープファイルを開くことができるかどうかご確認してください。
- それでも改善されない場合は、下記の Shapefile Repairer Tool を実行してください。
※ Shapefile Repairer Tool ツールは弊社および米国 Esri 社で開発したものではございません。よってサポートの対象外となります。あらかじめご了承ください。
Shapefile Repairer Tool ツール
以下にある米国 Esri 社のFAQから、ツールのダウンロード リンクにアクセスしてください。
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン