FAQ
XYデータからポイントを正しく作成できない

ナレッジ番号:2970 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

以下のツールを使用して、XY座標値を持ったテーブル データを使用してポイントを作成したときに、データが重ならないなど、正しく作成できない場合があります。下記のよくある事例と対応方法を確認し、適切な操作を行ってください。

ArcMapの [ファイル] メニュー  → [データの追加] → [XY データの追加] ツール

[コンテンツ] ウィンドウでテーブル  データを右クリック  → [XY  データの表示] ツール

事例 1. ポイントを作成したがマップに表示されない、全体表示をすると非常に離れた位置に表示される

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原因

座標系の設定が未定義か、テーブル データの座標系とは異なる座標系を設定した場合に起こります。

例:座標値が経緯度の地理座標系の座標値が格納されたテーブル データ(座標値の例 X 139.7,Y 36.7)に対して、投影座標系の平面UTM座標系第54帯(座標値の例 X 383,000 Y 4,065,000 )を指定した場合。

同じ地点でも座標系によって表示される値は大きく異なるため、異なる座標系を設定してしまうと、思いもよらない場所に表示されます。

対応方法

必ずテーブル データに格納された座標値の座標系を確認し、 [編集] から座標系を選択します。

既にマップに何らかのデータが追加された状態で [XY  データの表示] や [XY  データの追加] を行った場合、既に座標系が設定されている場合がありますが、必ずしもテーブル  データに格納された座標値の座標系とは同じではありません。必ず確認を行ってください。異なる場合は、 [編集] から座標系を選択します。

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事例2. データを追加すると、90度回転したような形状となる

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原因

X  フィールドと Y  フィールドに指定する値を逆に設定した場合に発生します。

対応方法

X フィールドと Y フィールドに指定する値を逆にします。
平面直角座標系の場合、X 軸は原点を通る子午線(南北方向)ですので、注意が必要です。

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事例3.ツールの設定時に、座標値が格納されたフィールドが選択できない

原因

度、分、秒の経緯度座標値が格納されたフィールドを指定しようとしている可能性が考えられます。ArcGIS では10進法の経緯度座標値でないと処理ができません。
また、フィールドやテーブル名の制限事項に該当している可能性が考えられます。

対応方法

度、分、秒の座標値は、以下のFAQを参考に、10  進経緯度座標値に換算してください。

度分秒の座標値から 10 進経緯度に換算する方法

以下のFAQを確認し、テーブルのフィールド名やテーブル名に関する制限事項に該当していないかどうか確認し、該当する箇所がある場合は修正してください。

テーブルのフィールド名およびテーブル名に関する制限事項

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