FAQ 度分秒の座標値から 10 進経緯度に換算する方法
ナレッジ番号:2963 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/05/14
コンピュータ では記数法が(10 進法と 60 進法)異なる"度・分・秒"で表記される経緯度座標値を解釈することが困難なため、ArcGIS では、"度・分・秒"を"度"に換算した10 進経緯度を使用します。エクセルなどの表計算ソフトウェアを使用して以下数式を用いて変換を行ってください。
"度・分・秒"の値を 10 進経緯度に換算する方法
以下の数式で、"度・分・秒"の値を 10 進経緯度に換算することができます。 ArcGIS に座標値を取り込む前に、必ず 10 進経緯度に換算してください。
10 進経緯度 = 度 + (分 / 60) + (秒 / 3600)
"度・分・秒"の値が西経や南緯の場合に10 進経緯度に換算する方法
10 進経緯度では、東経や北緯は正の値、西経や南緯は不の値を使用します。西経や南緯の場合は以下の数式を使用します。
10 進経緯度 = - 度 - (分 / 60) - (秒 / 3600)
10進経緯度の値から"度・分・秒"の値に換算する方法
「度」は10 進経緯度座標値の整数部分、「分」は10 進経緯度座標値の小数点以下と 60 の積の整数部分、「秒」は10 進経緯度座標値の小数点以下の値を 60 倍した値の小数部分と 60 の積です。
例:東京駅の10 進経緯度座標値(北緯 : 35.6811 東経 : 139.7667)を度分秒に換算する
「度」は10 進経緯度座標値の整数部分なので、
北緯は 35 度
東経が 139 度
「分」は10 進経緯度座標値の小数点以下の値 (この例では 0.6811 と0.7667)を 60 倍した値の整数部分です。
北緯は、0.6811 × 60 = 40.866 → 40 分
東経は、0.7667 × 60 = 46.002 → 46 分
「秒」は、10 進経緯度座標値の小数点以下の値を 60 倍した値の小数部分 (この例では 0.866 と 0.002) を 60 倍した値です。
北緯は、0.866 × 60 = 51.96
東経は、0.002 × 60 = 0.12
したがって度・分・秒で表記した場合の座標値は、
北緯 35 度 40 分 51.96 秒
東経 139 度 46 分 0.12 秒 となります。
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