FAQ
エラー: ERROR 999999

ナレッジ番号:2901 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

解析を行った際に ERROR 999999 が表示される場合があります。エラーコード 999999 は ArcGIS が原因を特定することができない時に表示されるエラー番号です。使用するツールやデータにより原因は様々ですが、多くの場合は以下のような要因が関係しています。

ラスタ / ベクタ(ポイント・ライン・ポリゴン)共通

条件 対処方法

データを格納するフォルダの階層が深い

またはファイル名が長い

入力データの格納フォルダや解析結果の出力フォルダの階層が深い場合や、ファイル名が長い場合に、エラーが発生することがあります。浅い階層に格納して、ファイル名を短くしてください。

詳細は こちらをご覧ください。

データ名やパスに記号が含まれている データ名やデータが格納されているフォルダのパスに記号(「/」「$」「#」など)が含まれていると正常に処理されない場合があります。記号を使用しないデータ名やパスに変更してください。
バックグラウンド処理を行っている バックグラウンド処理を行っている場合は [ジオプロセシング] メニュー → [ジオプロセシング オプション] → [バックグラウンド処理] 欄の「有効」チェックボックスを無効にすることで改善する場合があります。
解析で使用するデータやデータ フレームの座標系が統一されていない

解析に複数データを使用する場合は、座標系を統一することでエラーが回避されることがあります。


また、コンテンツ ウィンドウ → [マップ レイヤ] を右クリック → [プロパティ] → [座標系] で設定されている座標系が、データの座標系と異なる場合は統一します。

Windows 8.1 環境を使用している

Windows 8.1 環境において、ユーザ名に日本語文字が含まれている場合に、エラーが発生する場合があります。

「Administrator」など半角英数字のユーザにログインするか、新しく半角英数字のユーザを作成して処理を行うことで改善される場合があります。

 テンポラリ ファイルが蓄積した

 一部のジオプロセシング ツールでは、処理中にシステム テンポラリ ファイルが作成されます。システム環境変数の「ARCTMPDIR」や「TEMP」で指定されたフォルダに大容量のデータが残っている場合は削除をお願いします。詳細は こちら

 ログイン ユーザー名に日本語が含まれる ログイン ユーザー名が半角英数字で構成されておらず、日本語が含まれる場合は、エラーにつながる恐れがあります。 詳細は こちら

ラスター(画像データ)をご利用の場合

条件 対処方法
ラスタ データを格納するフォルダのパス(ファイル名およびフォルダ名)に日本語や空白文字(スペース)が含まれている

入力ラスタの格納フォルダや解析結果の出力フォルダのパスに日本語( 2 バイト文字)が含まれている場合は、半角英数字のみを使用したパスに変更してください。

詳細は こちらをご覧ください。

処理データ量が多い データを分割し、少量のデータでは正常に解析が行われる場合は、データ量が処理可能な容量を超えている可能性があります。
解析に使用する複数のデータのセル サイズがそれぞれ異なる

複数のラスタ データを解析に使用する場合に、セル サイズが大きく異なると正常に処理されない場合があります。

[データ] → [データのエクスポート] → [ラスタデータのエクスポート] ダイアログにて [セル サイズ] 部分を変更し、セル サイズを統一します。

 ラスターの形式が適切でない

  ラスターに出力する処理を行う場合、出力ラスター名の形式を指定するために拡張子まで入力を行います。例えば「C:\Temp」フォルダーに「Raster」という名称のTIFFファイルを作成したい場合は、「C:\Temp\Raster .tif」と拡張子まで入力を行います。

また、ジオデータベース内にラスターを出力することで改善するかもしれません。その場合は、「C:\Temp\Data .gdb\Raster」の形式で入力します。

ベクター(ポイント / ライン / ポリゴン)データをご利用の場合

条件

対処方法

特定のデータのみが正常に処理されない 

データのジオメトリに問題がある可能性があります。
ArcToolbox → [データ管理 ツール] → [フィーチャ] → [ジオメトリのチェック] ツールでデータを調査し、ジオメトリの問題が発見された場合は ArcToolbox → [データ管理 ツール] → [フィーチャ] → [ジオメトリの修正(Repair Geometry)] ツールで修正を行います。

解析に 緯度経度や XY 座標値のフィールドを使用する 解析に X 座標値と Y 座標値のフィールドを使用する場合、X フィールド内に Y 座標値が格納されている場合や、Y フィールド内に X 座標値が格納されている場合にエラーが発生します。
 XYイベント レイヤーを使用する  [ファイル] メニュー → [データの追加] → [XY データの追加] で作成したポイントレイヤーを使用して処理を行う場合にこちらのエラーが発生する場合があります。その場合は、ポイント レイヤーを右クリック → [データ] → [データのエクスポート] を実行し、フィーチャクラスなどに変換をお願いします。詳細は こちら
データの編集権限がない

編集対象のデータが他のアプリケーションやマップ ドキュメント、プロジェクトで読み取られている可能性があります。

その場合は、編集対象のデータを開いてる他のアプリケーションを終了します。さらに、編集対象のデータもいったん閉じてから、開きなおしてください。

補足情報

結果ウィンドウでエラーの詳細を確認することで、さらにエラーの原因を特定することが可能です。結果ウィンドウのご利用方法については、 こちらのFAQ でご確認いただけます。

メタデータ

機能

種類

製品

バージョン