FAQ
ライセンスの借用と返却について

ナレッジ番号:2521 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

ArcGIS Pro および ArcGIS 10.x の同時使用(CU)ライセンスでは、クライアント PC は、参照するライセンス マネージャーからライセンスの借用ができます。ライセンスの借用をしている間は、クライアントはライセンス マネージャーにアクセスすることなしに ArcGIS Pro/ArcGIS Desktop/ArcGIS Engine を使用できます。また、借用期間を過ぎると、借用したライセンスは自動でライセンス マネージャーに戻ります。

ライセンス マネージャー側の設定

借用を許可するための設定

Windows スタート → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [License Server Administrator] の[構成] にて以下の設定をします。

  • [ライセンスの借用を許可] にチェックします。
  • インストール直後のデフォルト設定では [ライセンスの借用を許可] にチェックが入っています。
  • [最大借用時間] の欄に、クライアントに借用を許可する日数の上限を設定します。(デフォルト設定は 30 日です。)
    借用されているライセンスは認証解除ができないため、ライセンス マネージャーを別のサーバーに移すなどの作業ができません。最大借用時間は必要な長さで設定されることをお勧めいたします。

  

(借用するライセンスがある場合の表示例)

[利用可能数] 欄に、利用可能ライセンス数が表示されます。※ご利用バージョンによって、画面が多少異なる場合があります。

  

借用されているライセンスの確認

ArcGIS 10.3.x以降の場合

  1. [利用可能ライセンス] にて、画面右上にあるドロップダウンリストで [同時] を選択します。
  2. [ライセンス使用状況の表示] をクリックします。
  3. [ライセンス使用状況の表示] ダイアログ ボックスの [借用済み] タブを確認します。


ArcGIS 10.1、ArcGIS 10.2.x の場合

  1. [利用可能ライセンス] にて [ライセンス使用状況の表示] をクリックします。
  2. [ライセンス使用状況の表示] ダイアログ ボックスの [借用済み] タブを確認します。

ArcGIS 10.0 の場合

[利用可能ライセンス] 部分をクリックし、右下の [借用済みライセンスの確認] をクリックしますと、借用済みのライセンスが表示されます。

  

クライアント端末側の設定

ライセンス借用の手順

ArcGIS Pro の場合

  1. すでにプロジェクト(マップなど)を開いている場合は、[プロジェクト] タブをクリックします。プロジェクトを開く前の場合は [設定] をクリックします。

  2. [ライセンス] をクリックし、[ArcGIS Pro がオフラインで動作するように認証] チェックボックスを有効にします。

ArcMap および ArcGIS Engine の場合

[ArcGIS Administrator] → [借用/返却] をクリックします。借用を行いたい機能の [借用済み] にチェックを入れて、[適用] をクリックし、[OK] をクリック します。

  

ライセンスの返却の手順

ArcGIS Pro の場合

  1. すでにプロジェクト(マップなど)を開いている場合は、[プロジェクト] タブをクリックします。プロジェクトを開く前の場合は [設定] をクリックします。

  2. [ライセンス] をクリックし、[ArcGIS Pro がオフラインで動作するように認証] チェックボックスを無効にします。

ArcMap および ArcGIS Engine の場合

[ArcGIS Administrator] → [借用/返却] をクリックします。借用しているライセンスのチェック外し、 [適用] をクリックし、[OK] をクリックします。

  

借用したライセンスが期限を過ぎてもライセンス マネージャーに返却されない(利用可能ライセンス数が返却された台数を足した数量にならない)場合は、ライセンス マネージャーがインストールされている PC の ArcGIS Server Administrator を起動し、[ライセンスの再読み込み] をクリックしてください。

注意事項

ファイアウォールが構築されたネットワーク環境で、ライセンス マネージャーが使用するポートを固定する設定については以下の FAQ をご確認ください。

ファイアウォールが構築されたネットワーク環境でライセンス マネージャーが使用するポートを固定してポートを開放する方法

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