FAQ
CAD データの座標系を変更する方法

ナレッジ番号:2510 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/07/03

説明

CADファイルが現実世界の座標系(UTMや平面直角の座標系など)で作成されている場合には、CADデータに対して座標系を定義することでシェープファイルなどのデータと重ねて表示することが可能です。以下の方法でAutoCADで作成されたDWGおよびDXF、Microstationで作成されたDGNファイルに座標系を定義することが可能です。

手順

CADデータは現実世界の座標を使って作成することが可能です。なお現実世界の座標系を使ってCADデータを作成した場合には、使用した座標系や測地系などの情報についてあらかじめデータの提供元などから情報を得ておく必要があります。

CADデータを作成した座標系などの情報がある場合

ArcGIS 10.3.1 for Desktop 以降の場合

  1. ArcCatalogで該当のCADデータを右クリックし、[プロパティ] → [一般] タブをクリックします。
  2. [編集] ボタンをクリックし、表示された[空間参照プロパティ] ダイアログにて任意の座標系を指定します。

ArcGIS 10.1 for Desktop の場合

  1. ArcCatalogで該当のCADデータを右クリックし、[プロパティ] → [一般] タブをクリックします。
  2. [編集] ボタンをクリックし、表示された[空間参照プロパティ] ダイアログにて任意の座標系を指定します。
  3. 指定した座標系を右クリックし、[名前をつけて保存] をクリックして、「CADファイル名.prj」として保存を行います。保存を行う際にCADファイルが格納されているフォルダと同じフォルダに保存場所を指定してください。

ArcGIS 10 以前の場合

  1. ArcCatalogで該当のCADデータを右クリックし、[プロパティ] → [一般] タブをクリックします。
  2. [編集] ボタンをクリックし、表示された[空間参照プロパティ] ダイアログにて任意の座標系を指定します。
  3. [名前をつけて保存] をクリックして、「CADファイル名.prj」として保存を行います。保存を行う際にCADファイルが格納されているフォルダと同じフォルダに保存場所を指定してください。

※ArcGIS 10.2~10.3 ではこの操作を行うことは出来ません。

CADデータを作成した座標系がローカルの座標系などで作成されている場合

ジオリファレンスを行うことでCADデータを正しい位置へ表示することが可能です。
CADデータのジオリファレンスの方法については、以下をご参考ください。

   CADのワールド ファイルについて

 

CADデータを投影変換する場合

CADデータについてはArcMapでの表示は可能ですが、測地系を変換して編集等を想定 されている場合には、ArcGISではCADデータに対して座標系の変換を行うことはできませんので、 一度シェープファイルまたはジオデータベースのフィーチャクラスに変換してから ArcToolbox → [投影変換と座標変換] → [フィーチャ] → [投影変換] を行っていただき、編集後に再度CADファイルへ変換していただくという手順で行います。

手順

  1. ArcMap の [コンテンツ] ウィンドウに追加されているCADデータ名を右クリックし [データ] → [エクスポート]をクリックし、シェープファイルまたはジオデータベースのフィーチャクラスにエクスポートします。
    ジオプロセシング ツールをご利用になる場合は、ArcToolbox → [データ管理ツール] → [変換ツール] → [フィーチャクラス→フィーチャクラス] ツールを使用します。詳細については、こちらのFAQ などでご確認ください。
  2. 必要に応じ、出力されたデータに編集などの操作を行います。
  3. ArcToolbox → [データ管理ツール] → [投影変換と座標変換] → [フィーチャ] → [投影変換] ツールを起動します。
  4. [投影変換] ダイアログの [入力データセット] に変換したシェープファイルを指定し、[出力座標系]  に変換したい座標系を指定し、異なる測地系間の変換の場合は [地理座標系変換] を設定し、[OK]をクリックします。
  5. ArcToolbox → [変換ツール] → [CADへ変換] → [CADへエクスポート] ツールで任意のCADデータにエクスポートします。

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