FAQ
ラスター データのワールドファイルを作成したい

ナレッジ番号:1028 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

説明

ワールドファイルとは

ワールド ファイルはラスターの位置情報を定義したファイルです。テキスト エディタで内容を確認することができますが、次のような内容を保持しています。

 説明  例
  ①1 ピクセルのX方向の長さ 20.17541308822119
  ② 行の回転パラメータ  0.00000000000000
  ③ 列の回転パラメータ   0.00000000000000
  ④ 1ピクセルのY方向の長さ  -20.17541308822119 
  ⑤ 左上ピクセルの中心位置のX座標  424178.11472601280548 
  左上ピクセルの中心位置のY座標  4313415.90726399607956 


このファイルが存在する場合、ArcGIS はイメージから実世界の座標値への変換を実行します。

イメージから実世界の座標値へ変換は、6つのパラメータを持つ次の形式のアファイン変換です。

x1 = Ax + By + C

y1 = Dx + Ey + F

**********************

x1 = マップ上のピクセルの計算後の X 座標
y1 = マップ上のピクセルの計算後の Y 座標
x = 画像のピクセルのカラム番号
y = 画像のピクセルのロウ番号
A = X スケール(マップ単位での X 方向のピクセルのディメンション)
B、D = 回転項
C、F = 変換項(左上のピクセルの中心の XY マップ座標)
E = 負の Y スケール(マップ単位での Y 方向のピクセルのディメンション)

注意:イメージと地理の座標系の原点が異なるので、y 縮尺(E)は負です。イメージの原点は左上隅に位置しますが、マップの座標系の原点は左下隅に位置します。イメージ内の行値は原点から下方向に増加するのに対し、マップ内の y 座標値は原点から上方向に増加します。

変換パラメータは、次の順序でワールド ファイルに保存されます。

20.17541308822119 - A
0.00000000000000 - D
0.00000000000000 - B
-20.17541308822119 - E
424178.11472601280548 - C
4313415.90726399607956 - F

ArcGIS では、ジオリファレンスの機能を使って地理座標を付加することができますので、 別途、ワールドファイルを作成する必要はありません。

ワールドファイルの出力方法

ArcGIS 9.3 以降のバージョンでは、空間参照の情報をもったデータから、ArcToolbox  を使用して ワールドファイルを出力することができます。

ArcToolbox → [データ管理 ツール] → [ラスター] → [ラスター プロパティ] → [ラスター ワールドファイルのエクスポート] にて出力することができます。

ワールドファイルの作成方法

作成方法の詳細は、 ラスター データセットのワールド ファイル をご参照ください。

 

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