FAQ
ダッシュボードのチャートの仕様変更の予定について
ナレッジ番号:5789 | 登録日:2024/06/25 | 更新日:2024/11/21
概要
過去数回のリリースで、ArcGIS Dashboards では、データ ビジュアライゼーションの動作においていくつかの変更を実施してきました。この取り組みは 2024 年 6 月のリリースで完了する予定で、そのほかにも、多くのチャート タイプと機能の提供が予定されています。
取り組みの一部として、2024 年 6 月のリリースではいくつかの新しい改善点があります。チャートの凡例
パイ チャートまたはシリアル チャートの凡例位置をチャートに対して上、下、右、左から選択できるオプションを実装予定です。
モバイル ビューでのチャート アクション
モバイルダッシュボード上のチャートをアクションのトリガーとして設定できるようになります。モバイルダッシュボードの閲覧者は、チャート上の単一または複数のデータポイントを選択することで、フィルター、ズーム、フラッシュ、画面移動などのアクションをトリガーできるようになります。
キーボード ナビゲーション
ダッシュボードの閲覧者は、キーボードの Tab キーを使ってチャートを操作することができるようになります。また、アクションのソースであるチャート上で、アクションをトリガーするために Enter キーを使用することもできます。
チャートの新しいデフォルト
ベスト プラクティスの観点から、パイ チャートのスライスでは、グループ化された値は統計に基づき降順に並び替えられる予定です。スライスは、時計回りに大きな値から小さな値へ表示するようになります。ダッシュボード作成者は、この設定を変更または削除することができます。
また、シリアル チャートでは、「日付の解析」を有効にすると、時間経過に伴う値の変化を効果的に可視化するために、チャートはカラム チャートからライン チャートに自動的に切り替わります。ダッシュボード作成者は、このチャート オプションをいつでも変更できます。
既存のダッシュボードに対し、できるだけスムーズに、中断なく再設定の作業ができるよう今回の改善について取り組みましたが、下記いずれかのカテゴリに該当するシリアル チャートでは、いくつかの注意点があります:
- 「期間のラベリング」をカスタマイズしたシリアル チャート
- 10,000 を超えるグループまたはフィーチャを含むシリアル チャート
ご利用のダッシュボードがいずれにも関連しない場合は、問題ありません。「新機能」ページで、最新の機能強化や新機能をご確認ください。
関連する場合は、以下の変更点と、利用中のダッシュボードへの影響をご確認ください。「期間のラベリング」をカスタマイズしたシリアル チャート
シリアル チャートで日付データの表記パターンを [期間のラベリング] 機能でカスタマイズしていた場合、このアップデートではそれらの内容は保持されません。代わりに、事前定義された形式の一つをドロップダウン メニューから選択して設定します。カスタマイズした文字列を含むチャートがある場合、リリース後に微調整が必要になる可能性がある為、それらをメモしておくことを推奨します。
以下の表を参照して、目的の形式がサポートされるかどうかご確認ください。
柔軟な表記を可能にするために、さまざまな日付と時間の形式のオプションが用意されています。このオプションにより、チャートに時系列データを表示する際の一貫性、効率性、および地域でよく利用される形式を提供します。
ローカライズされた日付や時間の形式は、異なる地域や言語の時系列データを処理する場合に使用できます。これによりチャートの作成プロセスがスムーズかつ直観的になります。
ローカライズされた日付と時刻の形式10,000 を超えるグループまたはフィーチャを含むシリアル チャート
2024 年 6 月のリリースで、一部パフォーマンスに影響を与える可能性のある変更が行われ、大量のカテゴリを含むシリアル チャートの応答時間がわずかに遅くなります。この調整は、全体的な機能とユーザー エクスペリエンスを向上させるための継続的な取り組みの一環です。
何万ものカテゴリを処理して表示しようとするチャートにおける表示のパフォーマンス問題を軽減するために、シリアル チャートに最大 10,000 のカテゴリを返すようにハード制限を設定しました。
つまり、グループ化された値のチャートには最大 10,000 個の集計またはグループを表示し、フィーチャ ベースのチャートには最大 10,000 個のフィーチャを表示します。意図せず 10,000 を超えるカテゴリを読み込んでレンダリングしているチャートがある場合は「データ制限を超えました」という警告が表示されます。
データ制限超過の警告
具体的には、[日付の解析] で最小期間を [日]、[分] などに設定し、横軸のカテゴリが 10,000 を超える場合等は、このデータ制限の超過に該当します。
この調整によって、大規模なデータセットで設計したチャートを使用しているダッシュボードで、速度と効率に影響を与える可能性があります。 これらの変更は、長期的に見て、堅牢で効果的なプラットフォームを確保することを目的としています。スムーズな移行を確実にするために、次の準備を行うことをお勧めします。レイヤー レベルでデータをフィルタリング
アクションの動的フィルターによってデータを絞り込むが構成されている場合も、表示対象のデータそのものにフィルターを設定することを推奨します。
各チャートの目的を確認
ダッシュボードのデータの視覚化方法を確認します。例えば、過去 30 日間のインシデントに重点を置いたダッシュボードがある場合、チャートで要求タイプのサマリーの表示を、上位 5 個または 10 個にハイライトします。効果的なダッシュボードを設計する方法の詳細(英語)をご覧ください。
既存のダッシュボードで問題が発生した場合は、ESRIジャパン サポートにお問い合わせください。
※ 本 FAQ は、「Charts in Dashboards: What’s coming」を抄訳した内容です。ダッシュボードを作成後、ArcGIS Assistant で編集を行っている場合はサポート対象外です。予めご了承ください。
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