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質問: ArcGIS Data Store のバックアップディレクトリの肥大化を防ぐ方法

ナレッジ番号:5369 | 登録日:2023/07/26 | 更新日:2024/11/21

ArcGIS Data Store はベースバックアップとトランザクション ログを作成します。ArcGIS 10.3.x ではデフォルトで 1 週間ごとにバックアップが作成され 31日間保持されます。

※バックアップの作成頻度と保持期間は describedatastore ユーティリティで確認できます。 

つまり ArcGIS Data Store は 31 日間(または、それ以上)のどの時点のデータでも復元でき、最大 7 日間のトランザクション ログを適用できます。トランザクション ログはバックアップの保持期間と可用性に基づいて維持されます。トランザクション ログはメンテナンス スケジュール(デフォルトでは深夜)に基づいてクリーンアップされます。

ArcGIS Data Store のメンテナンス タスクが開始されると有効なバックアップがチェックされ、バックアップの保持期間を過ぎたバックアップが存在する場合はトランザクション ログがクリーンアップされます。クリーンアップされない場合は、次回のスケジュールされたメンテナンス タスク実行後にクリーンアップされます。

たとえば、8月 10 日の午後 2 時のバックアップが存在し、毎日バックアップが取得され、保持期間が 2 日に設定されている場合、8 月 13 日深夜のメンテナンス タスクで 8 月 11 日午後 2 時以前のすべてのバックアップとトランザクション ログがクリーンアップされます。

8 月 12 日にトランザクション ログが削除されなかったのは、メンテナンスの時点でバックアップの保持期間である 2 日間に達していなかったからです。8 月 10 日午後 2 時から 8 月 11 日午前 12 時までのトランザクション ログは 8月 10 日午後 2 時に取得されたバックアップに依存するためトランザクション ログを削除できませんでした。

ArcGIS Data Store のバックアップを格納する場所には、トランザクション ログとバックアップファイルの保存に十分なディスク スペースを確保する必要があります。バックアップディレクトリの肥大化を防ぐにはバックアップ ファイルの保持期間を短縮し、バックアップを取得する頻度を上げることを検討してください。設定を変更する場合は、下記の 2 つのコマンドを実行し、ArcGIS Data Store サービスを再起動します。以下の例ではバックアップの保持期間とバックアップを取得するスケジュールを 2 日に設定し、サービスを再起動しています。

1. コマンド プロンプトを [管理者として実行] オプションを使用して開き、ArcGIS Data Store ディレクトリに移動します。以下はデフォルトのインストール ディレクトリです。

C:\Program Files\ArcGIS\DataStore\tools


2. 以下のコマンドを実行します。

updatebackupretaindays.bat 2
updatebackupschedule.bat --frequency 2

 

3. ArcGIS Data Store サービスを再起動します。

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