FAQ
PrintingTools サービスの注意事項
ナレッジ番号:5346 | 登録日:2023/07/26 | 更新日:2024/11/21
概要
PrintingTools サービスを利用した印刷は、ArcGIS for Desktop(ArcMap)における通常の印刷機能とは異なります。PrintingTools サービスは、Web アプリケーションで閲覧中のマップ サービスを呼び出し、マップ サービスから取得した画像を印刷用のレイアウトに設定したうえで改めて印刷用の画像を出力します。
このため、ジオデータベースなどローカルのデータソースから直接出力を行う ArcGIS for Desktop での印刷機能と比較するといくつかの制限事項があり、大きな画像の出力などでうまくいかない場合があります。
注意事項
- 設定するレイヤの数、サービスの数が多くあると、印刷に失敗する場合があります。
特に、多数のレイヤを含むマップ サービスを設定している場合、印刷対象のマップに多数のマップ サービスが追加されている場合に顕著です。これは印刷画像を作成するサービスにて利用可能なリソースが枯渇してしまうためで、失敗時、ArcGIS for Server に ERROR 999999 として以下のようなログが出力されます:- 「メモリ不足のため、リクエストされたビットマップを作成できません」
- 「テンポラリ メタファイルを作成できません」
- マップ サービスが出力可能な地図画像のサイズには上限があります。
デフォルトでは、10.1 以前までで 2048 x 2048 ピクセル、10.2 以降では 4096 x 4096 ピクセルとなっています。この設定はサービス毎に変更が可能ですが、たとえば A0 サイズの場合 84.1cm x 118.9cm、96dpi でもピクセル数にしておよそ 4493 x 3178 になります。
(高 DPI での出力の場合や、地図画像を回転させる場合、さらに大きなピクセル数を必要とします)
印刷対象となるマップ サービス側での設定変更が必要ですのでご注意ください。 - マップを回転させて出力する場合、PrintingTools サービスは、サーバから取得した画像をリサンプリングにより回転させることになります(マップ サービス自体は、回転した画像を出力する機能を持ちません)。
その過程で、ラベルなどの文字情報、地図の細部など画質の劣化が発生します。これは、PrintingTools サービスの仕組み上、回避方法がありません。
PrintingTools サービスとその ArcGIS Web API のクライアント印刷ウィジェットは、基本的な印刷を目的としているものです。標準テンプレートに含まれない大判のプリント、高画質なプリントなどは、サーバ上のローカルなフィーチャクラスから直接データを取り込み、印刷画像を出力させる方法が推奨されています。詳細については、関連情報から ArcGIS ヘルプのチュートリアルをご参照ください。
関連情報
ArcGIS ヘルプ: Web マップの高度な印刷
ESRI ジャパン FAQ: 問題:PrintingTools サービスを使用して出力した PDF の凡例の画像が粗く不明瞭になってしまう
- 設定するレイヤの数、サービスの数が多くあると、印刷に失敗する場合があります。
メタデータ
機能
種類
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