FAQ
ArcGIS Pro:ArcGIS Pro 3.0.x で作成したデータと下位バージョンで作成したデータの互換性について

ナレッジ番号:3510 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

ArcGIS Pro 3.0.x で作成されたデータと下位バージョンで作成されたデータの互換性についてご紹介します。

プロジェクトについて

ArcGIS Pro 3.0.x のバージョンより下位バージョンを使用して作成されたプロジェクト

下位バージョンを使用して作成されたプロジェクトは、上位バージョンの ArcGIS Pro でもご利用いただくことが可能です。
例えば、2.8.x のバージョンで作成されたプロジェクトは 3.0.x のバージョンで開くことが可能です。
ただし、下位バージョン (2.x) で作成されたプロジェクトでも、一度上位バージョン (3.0.x) でプロジェクト開き、保存を行うと下位バージョンで開くことができなくなります。

下位バージョンのプロジェクトを保存しようとすると、以下のような警告が表示されます。

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ArcGIS Pro 3.0.x で作成されたプロジェクト

ArcGIS Pro 3.0.x を使用して作成されたプロジェクトは、下位バージョンの ArcGIS Pro で開くことはできません。
ただし、プロジェクト パッケージを作成していただくことで、下位バージョンでも作成されたプロジェクトを確認することが可能です。 ご参考:ArcGIS Pro: データを共有したい (パッケージの作成)

ジオデータベース、シェープファイルについて

ジオデータベース・シェープファイルは基本的には下位バージョンでも利用できますが、一部以下のような例外がございます。

仕様変更のため ArcGIS Pro 3.0.x で作成したアノテーションは、そのままの状態では 2.x で動作しません。
2.x でもご利用いただきたい場合は上記と同様に、プロジェクト パッケージを作成してください。

プロジェクト パッケージを展開後、以下の画像のように「p20」フォルダーが作成され、ArcGIS Pro 2.x でもご参照いただけます。ただし、 ArcGIS Pro 3.0 より実装された新機能につきましては動作しません。

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なお、上位互換への変換を行う場合は ArcGIS Pro 2.x で作成したアノテーションを 3.0.x で使用できるようにするツールとして [データセットのアップグレード] ジオプロセシング ツールが用意されております。

詳細については、[データセットのアップグレード] ジオプロセシング ツールのヘルプをご参照ください。こちらのヘルプに記載のアップグレード対象となるデータセットについては下位互換がございません。

シェープファイルについてはバージョンがございませんので、ArcGIS Pro 2.x でも開くことができます。

ドキュメントについて

マップ、レイヤー、レポート、レイアウト ファイル (.mapx、.lyrx、.rptx、.pagx ファイル) は、ArcGIS Pro 3.0.x で作成および保存した場合、 2.x で開くことはできません。

シンボルや色などのスタイルのお気に入りも、ArcGIS Pro 3.0.x で作成および保存した場合、 2.x で開くことはできません。

モデル、ArcToolbox について

ArcGIS Pro 3.0 で作成したモデルは Pro 2.x で開くことができます。ただし、ArcGIS Pro 3.0 の新機能ツールはサポートされませんのでご了承ください。

ArcToolbox (*.atbx) は、ツールボックスを右クリックして [ツールボックスをバージョンに保存] を選択すると、ジオプロセシング ツールが開き、ArcGIS Pro または ArcGIS Desktop の特定のバージョンにツールボックスを保存することができます。 警告とエラーが強化され、ツール、プロパティ、およびパラメーターが選択したバージョンと互換性があるかどうかを示します。

その他、ArcGIS Pro 2.x と 3.0.x のデータ互換性につきましてはこちらのヘルプもご参照ください。

関連する質問

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