FAQ
プロキシ環境下での ArcGIS Enterprise の利用

ナレッジ番号:3299 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

プロキシが設定された環境下で ArcGIS Enterprise 製品を運用すると、クライアントとサーバー、また ArcGIS 製品間の通信にプロキシが介入することにより、期待通りの動作を得られない場合があります。
各コンポーネントの管理設定に、組織で運用されているプロキシ設定を構成することで、それぞれのコンポーネントが組織のプロキシを考慮して、適切に動作するようになります。

設定方法

ArcGIS Server

フォワード プロキシの構成

  1. Web ブラウザーから ArcGIS Server Administrator Directory にサイン インします。
    https://サーバー名.ドメイン名.com:6443/arcgis/admin
  2. [System] → [Properties] → [Update] とリンクをクリックします。
  3. [Update Server Properties] の項目に以下の JSON 情報を記述し、組織のフォワード プロキシの情報と置き換えます。
    {
        "httpProxyHost": "forwardproxy.domain.com",
        "httpsProxyHost": "forwardproxy.domain.com",
        "httpProxyPort": 80,
        "httpsProxyPort": 443,
        "nonProxyHosts": "portal.domain.com"
    }
    
    フォワード プロキシに認証が必要な場合は、JSON 文字列に利用可能なユーザー名とパスワードを含めます。
    {
        "httpProxyUser": "username",
        "httpsProxyUser": "username",
        "httpProxyPassword": "password",
        "httpsProxyPassword": "password"
    }
    
    nonProxyHosts プロパティには ArcGIS Server のインストールされているサーバー名を含む必要があります。Portal for ArcGIS とフェデレートする場合には、このプロパティには Portal for ArcGIS のインストールされているサーバー名も含めます。元々のサーバー名だけでなく、プロキシ設定によって実際に使用されるサーバー名も含めるように注意してください。プロパティに記述する各サーバー名はバーティカルバー(|)で区切ります。
    {
        "nonProxyHosts": "portal.domain.com|server.domain.com|*.domain.com"
    }
    
  4. [Update] をクリックして設定を反映させます。
設定の詳細については、以下のヘルプをご参考ください。

リバース プロキシの構成

  1. Web ブラウザーから ArcGIS Server Administrator Directory にサイン インします。
    https://サーバー名.ドメイン名.com:6443/arcgis/admin
  2. [System] → [Properties] → [Update] とリンクをクリックします。
  3. [Update Server Properties] の項目に以下の JSON 情報を記述し、組織のリバース プロキシの情報と置き換えます。実際のユーザーが組織のファイアウォールの外部から参照できる URL に変更してください。
    {
        "WebContextURL": "http://gisserver.domain.com/mygis"
    }
    
  4. [Update] をクリックします。
  5. 複数台で構成された ArcGIS Server の場合、ArcGIS Server サイトに構成された各サーバー機で ArcGIS Server を再起動してください。
設定の詳細については、以下のヘルプをご参考ください。

Portal for ArcGIS

フォワード プロキシの構成

  1. Web ブラウザーから Portal Administrator Directory にサイン インします。
    https://サーバー名.ドメイン名.com:7443/arcgis/portaladmin
  2. [System] → [Properties] → [Update Properties] とリンクをクリックします。
  3. [Update Server Properties] の項目に以下の JSON 情報を記述し、組織のフォワード プロキシの情報と置き換えます。
    {
        "httpProxyHost": "forwardproxy.domain.com",
        "httpsProxyHost": "forwardproxy.domain.com",
        "httpProxyPort": 80,
        "httpsProxyPort": 443,
        "nonProxyHosts": "portal.domain.com"
    }
    
    フォワード プロキシに認証が必要な場合は、JSON 文字列に利用可能なユーザー名とパスワードを含めます。
    {
        "httpProxyUser": "username",
        "httpsProxyUser": "username",
        "httpProxyPassword": "password",
        "httpsProxyPassword": "password"
    }
    
    nonProxyHosts プロパティには Portal for ArcGIS のインストールされているサーバー名を含む必要があります。ArcGIS Server とフェデレートする場合には、このプロパティには ArcGIS Server のインストールされているサーバー名も含めます。元々のサーバー名だけでなく、プロキシ設定によって実際に使用されるサーバー名も含めるように注意してください。プロパティに記述する各サーバー名はバーティカルバー(|)で区切ります。
    {
        "nonProxyHosts": "portal.domain.com|server.domain.com|*.domain.com"
    }
    
  4. [Update Properties] をクリックします。
設定の詳細については、以下のヘルプをご参考ください。

リバース プロキシの構成

この設定は Portal for ArcGIS を ArcGIS Server サイトとフェデレートする前に実施してください。
  1. Web ブラウザーから Portal Administrator Directory にサイン インします。
    https://サーバー名.ドメイン名.com:7443/arcgis/portaladmin
  2. [System] → [Properties] → [Update Properties] とリンクをクリックします。
  3. [Update Server Properties] の項目に以下の JSON 情報を記述し、組織のリバース プロキシの情報と置き換えます。実際のユーザーが組織のファイアウォールの外部から参照できる URL に変更してください。
    {
        "WebContextURL": "http://gisserver.domain.com/mygis"
    }
    
  4. [Update Properties] をクリックします。
設定の詳細については、以下のヘルプをご参考ください。

メタデータ

機能

種類

製品

バージョン