FAQ
ArcGIS Pro: Excel ファイルの読み込み方と注意事項 (バージョン 2.3 以前向け)
ナレッジ番号:3241 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
本 FAQ では ArcGIS Pro 2.3 以前の内容を扱っています。 ArcGIS Pro 2.4 以降の読み込み方法と注意事項については、こちらの FAQ でご確認ください。ArcGIS Pro では、Excel ファイルを直接読み込むことができます。Excel ファイル内に格納されたシートが 1 つのテーブルとして扱われます。
Excel のシートを読み込むには、[カタログ] ウィンドウで Excel ファイルのツリーを展開します。表示されるシートを右クリックして [現在のマップに追加] を行うと、現在開いているマップに読み込むことができます。
ArcGIS Pro での Excel ファイルの取り扱いに関する注意点
ArcGIS では、Excel 2003 以前の .xls ファイルと Excel 2007 の .xlsx ファイルをサポートしています。
フィールドについて
- Excel ファイルを読み込む際、ArcGIS 側が自動的にその列の値を読み取ってからフィールド タイプを決定します。すなわち Excel で指定されたフィールド タイプは、ArcGIS で読み込んだ際に継承されるとは限りません。
例えば列内に文字列が含まれている場合はフィールド タイプが TEXT になり、すべて数値で構成されている場合は、数値のフィールド タイプが割り当てられます。 - コンテンツ ウィンドウで読み込んだ Excel のシートを選択し、[データ] タブ→ [設計] グループ→ [フィールド] をクリックすると表示されるフィールド ビューで、フィールドのエイリアスや数値形式の設定ができます。
- フィールド名に使用されている空白文字 (スペース) 、ハイフンは、アンダースコアに置き換えられます。
その他、フィールド名の制約については、こちらのFAQ でご確認ください。
ArcGIS Pro では GDAL (Geospatial Data Abstraction Library) と、サポートしている OGR ベクター形式を使用してフィールド タイプを決定します。そのため、同一の Excel データを ArcMap と ArcGIS Pro の両方で読み込むと、フィールド タイプが異なって認識される場合があります。シートについて
- Excel ファイル内の空のシートは、[カタログ] ウィンドウにて表示されません。
- シート名の先頭が数字である場合は、テーブル名の先頭にアンダースコアが付与されます。
編集について
- Excel シートのテーブルには、FID (ObjectID フィールド)がありません。 そのため、Excel シートは、編集、リレートを行うことができません。
- Excel ファイルを開いたまま、ArcGIS Pro でその Excel ファイルを利用することができます。
- ArcGIS Pro で読み取りを行っている間も、Excel でファイルを開き、データを編集することができます。
ただし、Excel での変更内容を ArcGIS Proに反映するには、以下のいずれかの対処が必要です。- ArcGIS Pro を再起動する。
- [カタログ] ウィンドウで Excel を右クリックし [更新] を実行する。
ただし、新規にシートを追加するような編集を行った場合は、ArcGIS Pro の再起動が必要です。
その他
- パスワード保護が設定されている Excel ファイルを読み込むことはできません。
- Excel で設定された名前付き範囲を、ArcGIS Pro にテーブルとして読み込むことはできません。
参考情報
- Excel ファイルを読み込む際、ArcGIS 側が自動的にその列の値を読み取ってからフィールド タイプを決定します。すなわち Excel で指定されたフィールド タイプは、ArcGIS で読み込んだ際に継承されるとは限りません。
メタデータ
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