FAQ
ModelBuilder: 変数を使って演算したい (値の計算)

ナレッジ番号:3230 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

※本 FAQ の画像をクリックすると、拡大イメージを表示することができます。

ModelBuilder の処理で、指定した変数値を使って演算処理を行い、その出力値を別の処理に使用したい場合は、[値の計算] ツールを使用します。
このツールは、ModelBuilder でのみご利用いただくことができる、モデル専用のツールです。処理内容は Python 形式で記述する必要があります。

ツールの使用方法

大まかなご利用方法は以下のとおりです。

出力値は、モデル実行時に表示されるプロセス ウィンドウや結果ウィンドウなどでご確認いただくことができます。
  1. ModelBuilder を起動し、モデル キャンバスに変数エレメントを追加します。
    変数の追加は、モデル ウィンドウの [挿入] メニュー → [変数の作成] で追加するか、[コンテンツ] ウィンドウや [カタログ] ウィンドウからデータをドラッグするなどして追加します。
  2. モデル ウィンドウの [挿入] メニュー → [モデル専用ツール] → [値の計算] をクリックします。[値の計算] ツールが追加されます。
  3. [値の計算] ツールをダブルクリックし、ツール ダイアログを表示します。
  4. [条件式] に、Python で基づいた条件式を入力します。
    処理内容によっては [コード ブロック] に def 文を用いた関数を記述し、それを [条件式] で呼び出すようにします。
  5. 必要に応じ [データ タイプ] を変更し、出力値のデータ型を指定します。
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  6. [OK] ボタンでツール ダイアログを閉じます。「output_value」には出力値が格納されますので、それを別のツールの処理に使用するなど行います。

活用例

コード ブロックを使用しない場合

以下は、入力した文字列に含まれる「,」を「-」に置換する例です。

文字列の変数を使用する場合は、[条件式] を入力する際に、さらに「”」(ダブルクォート)で括ってください。

モデル

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実行結果

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コード ブロックを使用する場合

以下は、入力した数値に応じて「A」などの文字列を出力する例です。
ツールを実行するとコード ブロックに記載された関数を呼び出します。入力値が 0 以上かつ 100 未満の場合は「A」を、100 以上かつ 200 未満の場合は「B」を出力し、それ以外の値が入力されると「C」を出力します。

モデル

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実行結果

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メタデータ

機能

種類

製品

バージョン